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第955話
そんな三連休を過ごし、二週間後の三連休初日に彫り直したバングルが届いた。
お揃いのバングル、我ながら良いプレゼントだったと思う。
夏月も文字彫ってくれるとは思わなかった。
俺が買ったのに、まるで夏月にプレゼントしてもらったみたいに嬉しい。
「それにしても、休日って時間経つの早いですよね…。もう三連休終わっちゃった…。」
「最近祝日多くて嬉しいよな。」
「綾人さんと同棲する前は、祝日なんてなくなれって思ってたのに。はぁ…。もっと休みたい。綾人さんとイチャイチャしたい。」
「してるじゃん。」
この三連休は、夏月がずっとお揃いが嬉しい嬉しいとバングルを付けながらイチャイチャしていた。
こんなに喜んでくれるとは…。
バングルを見つめていると、夏月は俺を抱き寄せ、膝に座らせて聞いた。
「綾人さん、それ明日も付けてくの?」
「いや…。職場にアクセサリーはあんまりよくないだろ。」
「なーんだ。綾人さんが付けるなら俺も付けよーかなと思ったのに〜。」
「余計ダメだろ。」
時計だってお揃いだとバレないように、俺は違うの使ってるし。
最近の夏月は特に隠す気がない気がする。
「綾人さん、好き。」
「うん。」
「綾人さんは?俺のこと好き?」
「大好きだよ。」
確認しなくても分かってるくせに。
見上げると、唇が重なる。
「あ〜…。好き。大好き。どうしようもないくらい好き。」
「ははは。大袈裟。」
「全然大袈裟じゃないです。綾人さんいなきゃ生きていけない。」
「痛い痛い。」
ぎゅぅっと力強く抱きしめられ、夏月の背を叩く。
緩まったと思って安心すると、次は唇を塞がれて息が苦しくなる。
「もぉ〜。最近甘えただな?」
「年下だもん。」
「でっけー犬飼った気分。」
「………犬はこんなことしません。」
「ひぁっ?!」
うるうるした目で見つめてくる夏月の頭を撫でていると、夏月はムッとした顔で俺のズボンに手を入れた。
こいつ…!
「何すんだよ!」
「俺はペットじゃなくて恋人です!!」
「わかってるよ!例えじゃん!」
「俺は綾人さんの彼氏だもん!!!」
「わかってるってば!あっ…♡こ、こらっ!」
敏感なところを触られて思わず反応してしまうと、夏月はニィっと笑う。
絶対に悪戯したかっただけだろ…!
「夏月…っ!」
「このままえっちする。」
「おいこら!待てって…、んぁっ♡」
「聞こえな〜い♪」
ソファに組み敷かれて、そのままたっぷりの愛情を注がれた。
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