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第960話

夜になり、先に風呂に入った俺はベッドで夏月が来るのを待った。 週末だから高確率で夜はするけど、今日に限っては昼間に宣言されてたから決定事項なわけで…。 今から夏月にたっぷり愛されるんだ…。 「お待たせ。」 「…っ!」 寝室のドアが開いて、大好きな恋人が入ってくる。 あーもう…。鎮まれ…。 何回抱かれても慣れることはない。 寧ろ毎日好きが増して、夏月に抱かれるかと思うと心臓がうるさくて仕方ない。 「緊張してるの?」 「いやっ…、その……」 「可愛い。いつまでたってもウブなのもいいね。」 「んっ…ふぅ……」 夏月がベッドに座ると、少しマットが沈む。 抱き寄せられて、キスしながら服を脱がされていく。 「乳首触っていい?」 「聞…くなぁっ…」 「へへ。だって反応可愛いもん。」 「あっ♡はぁ…、ん…ッ」 夏月は舌先で刺激して俺の乳首を勃たせた。 ぷくんっと姿を現した乳首に唇を当て、食んだり、唾液を絡ませて舐め上げたり、あらゆる刺激に俺は腰を揺らした。 「な…つき…っ♡」 「可愛い。下も欲しい?」 「あっ…♡ほ…、しぃ…っ♡」 もうパンツの中は自分の精液で汚れてる。 脱ぐのが恥ずかしくて躊躇っていると、夏月はなんの躊躇もなく俺のズボンを下ろした。 「イクときは教えて?そしたら俺も嬉しいから。」 「う…、うん…っ」 「好きだよ、綾人…。」 キス気持ちいい…。 キスに意識を集中していたら、夏月の手が俺のペニスを包む。 そのまま上下に擦り上げられて、俺は唇を離した。 「あっ…ぁ!夏月…ッ、イクッ!」 夏月を抱き寄せて達する。 荒い呼吸を整えていると、よしよしと頭を撫でられた。 「ちゃんと言えていい子。」 「…っ///子供扱いすんな…っ!」 「じゃあお互い大人だし、セックスしよ?綾人の中に入りたい。」 「……っ///」 何を言い返しても夏月のペースに戻されていく。 悔しい。 でも、心臓がずっとドキドキいってる…。 恥ずかしいだけで、本当は俺だって夏月と繋がりたいから…。 夏月にお尻を向けると、両手で尻臀を掴まれる。 「んっ…」 「えっ…。綾人さん、お尻すべすべ…。」 「んゃぁっ♡揉むな…ァ!」 「無理なお願いしないで。」 夏月は俺の尻を手のひらで撫で回す。 うぅ…。嬉しいような、恥ずかしいような…。 「夏月…っ」 「えー、何。これなんかした?前よりすげー手に吸い付くというか、馴染むというか…。ずっと触りたい。頬擦りしていい?」 「な…っ?!それはやだ!!」 尻に顔を近づけてくる夏月から逃げようとすると、腰を掴まれて結局そのまま頬擦りされた。 俺はその間、恥ずかしくてマットレスに顔を埋めて隠していた。

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