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第967話

うっ…。恥ずかしい……。 ひらりと揺れる白いフリル。 引っ張ると簡単に解けてしまう紐。 大事なところを必要最低限しか覆えない少ない布。 「なんで…?いつから…?今日一日中お仕事しながらこんなえっちなパンツ履いてたの…?」 夏月は口を開けながら、視線は俺の下半身に釘付けになっていた。 「ちげぇよ…。接待の前、下着汚したからホテルで着替えただろ…?そのときに履き替えたんだよ…。ご褒美欲しいって言うから…。今夜するのかと思って…。」 「え…。待って。ヤバい……。」 「ひっ…!ちょ、タンマ!!」 「無理…。待てない…。」 フリルをあしらった白い紐パン。 夏月は俺の尻に顔を埋めた。 「ば、バカ!変態!!酔っぱらい!」 「酔っ払ってなくても埋めるでしょ、こんなの…。」 「嗅ぐな、バカ!!」 布越しに夏月の熱い吐息がかかる。 反射的に尻の穴を閉めると、尻の肉で夏月の鼻先が埋まる。 「幸せ……。」 「もぅ…っ!退けって!!」 「無理ぃ…。鼻血出して失血死しそう…。」 漫画だったらなるのかもな?! どうしよう。 自分で始めたことなのに恥ずかしくて死にたい。 さっさと脱がせて挿れてくれればいいのに、夏月はなかなか俺のパンツを脱がせようとしなかった。 「あえて脱がせずにする…?」 「はぁっ?!」 「そういうプレイもありですよね…。だって超エロいもん…。紐パンって…。よかった、誰にも脱がされなくて…。」 「接待で脱ぐとかねーから。」 「相手が綾人さんに興味あったらやばかったなぁ。」 夏月は布越しに舌先で俺のアナルを刺激した。 気持ちいいような、気持ち悪いような…。 「な…つき…っ」 「綾人さん…、可愛い…。世界一可愛いよ。」 「んぁっ♡そこやだぁ…。」 「気持ちよくなろうね。」 アナルがしっとりと濡れ、夏月の顔はフロントに近づく。 陰嚢を咥えられ、俺はピンッと足を伸ばした。 「気持ちいい?」 「気持ちよくないわけないだろっ!」 「よかった…。」 俺のナニはもうガチガチに硬くなっていて、下着からはみ出ているのが見なくても分かった。 恥ずかしい。 部屋が薄暗いのがせめてもの救いだ。 「顔真っ赤…。ねぇ、紐解いてもいい…?」 「〜っ!!好きにしろ!!」 夏月の指がパンツの紐を掴むと、簡単に解けてしまう。 ひらりと解け落ち、俺の局部を覆うものはなくなってしまった。 「夏月……」 夏月に見られるたび、触れられるたび、身体は正直に熱くなる。 抱かれたい。 夏月のズボンへ手を伸ばすと、触れる前に手首を握られた。 「綾人さん……、どうしよ……。」 「へ?」 「勃たない………。」 「………………え?」 まるで時が止まったみたいに、俺と夏月は動きを止めた。

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