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第974話

3日ぶりの我が家に帰ってきて、ぐーっと伸びをする。 やっぱり家が一番落ち着く。 「綾人さん、お風呂入ろ?」 「ん〜、今行く。」 帰ってすぐにお湯を溜めてくれてたから、少し荷物を整理してる間にお風呂ができたようだ。 服を脱いで先に浴室に入る。 流石に冬が近づいてきて、寒くなってきたな…。 ブルっと体を震わせると、後から入ってきた夏月に抱きしめられる。 「寒い?」 「夏月いるから大丈夫。」 「何それ、可愛い。でも風邪引いちゃうから湯船浸かろ?」 軽くお湯で体の汚れを流して、二人で湯船に浸かる。 正面から夏月に抱きついて、そのまま脱力していると、睡魔に襲われて眠ってしまいそうになった。 「夏月…、んっ」 「もう家だし我慢しなくていいですよね…。」 「んっぁ!あっ、待って…」 「待てない。今日もシたい…。」 「あっぁ♡なつッ、んぅ♡」 怒涛のキスに溺れそうになる。 夏月の目がギラギラしてて、俺のこと欲しいんだって分かる。 夏月の欲望を満たしたい。 お願いを叶えてやりたいけど、割と本気で眠い。 一日目は気を張り詰めてて、二日目も頑張ったし、夜はセックスしたし、今日は一日中歩き疲れた。 お腹も満たされてて、新幹線で寝たとはいえ、まだまだ眠い。 「夏月…っ、今日は……」 「綾人……、綾人っ、愛してる……」 「ぁっ…♡」 尻の下で硬くなってるアレ。 擦り付けてくるから、きっと挿れたくて仕方ないんだと思う。 でも、本当に限界が近い。 最後まで起きてられるのか、俺? 途中で寝る方が夏月には辛くないか? それなら先に言ってやらないと…。 「…なつ……、なつ…き……」 「綾人さん、眠いの?」 「…………」 寝そうになり、起きようとして首をガックンガックン揺らしていると、夏月はやっと俺が限界に近いことに気づいた。 つーか、半分意識ない。 これ…、言うの遅かったか……? 夏月はきっと不完全燃焼で……。 あー……、ヤバい……。 寝そう………。 「なつ………」 「寝てていいよ。体も髪も綺麗に洗ってあげる。」 「うん………」 その辺から記憶は曖昧だ。 多分寝ぼけながらも頑張ってベッドに行くところまではしたんだろうけど…。 夏月、ごめんな…。 おやすみ………。 大好きな温もりに包まれて、夢の世界に飛び立った。

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