985 / 1069
第985話
家に着いてすぐ、脱衣所に連れていかれる。
夏月は自分の服を脱ぎ、俺の服を脱がせ、浴室に移動した。
シャワーヘッドから熱いお湯が降り注ぎ、夏月は俺を抱きしめて唇を重ねる。
「んっ…、ん、夏月…っ」
「綾人さん…、体綺麗にして、今から朝まで抱くから。」
「はぁっ?!明日仕事…、んぁっ」
「妄想しただけで俺のこんななの…。ヤバいでしょ。引いてもいいよ。」
誘導された俺の右手は、夏月の膨れ上がった欲望に直に触れる。
まだキスしかしてないのに何でっ?!
てか、妄想って何??
今から俺何されんの??
「夏月…っ、ひっ…あぁ♡待って!ちょ、待て…!」
「ごめん。無理。」
「んあぁっ♡」
ローションを纏った夏月の人差し指と中指が、俺のお尻に埋まってバラバラに動く。
時々前立腺を強く押され、崩れ落ちそうになると抱き寄せられて、お腹に硬いものが当たる。
こいつなんでこんなに興奮してんだよ、マジで…。
中を解された後は、シャワーチェアに座らされ、夏月は俺の前に屈んで、俺の脚を開いて間に座った。
手に泡をとって、俺の局部に泡を付ける。
「剃るのか…?」
「うん。じっとしててね。」
もう慣れてきたはずのこの行為も、やっぱり明るいところで好きな人に恥部を見せるわけだから恥ずかしい。
唇を噛みながら耐えていると、夏月は剃刀を置いて俺の顔を引き寄せて唇を重ねる。
「噛んじゃダメ。」
「うっ…。」
「我慢しないで声出していいから。」
「あっ…♡は…ぁ、夏月……っ」
VIOラインを綺麗に剃られた。
なんで今日…?
いつも温泉の前とかなのに。
「夏月…っ、もう……」
「うん。俺ももう無理。無理だけど着てほしい。」
「着る……?」
「ハロウィンの衣装。最ッ高に可愛いの準備してるんで、着てくれますか?」
頭がぼーっとしたまま、夏月を見上げる。
夏月の瞳は期待に満ちた顔をしていて、断るという選択肢は頭の中からすぐに消えた。
バスタオルで体を拭いてる間に、夏月はどこの部屋に隠していたのか、俺に着せたいらしい衣装を持ってきた。
「どうやって着るんだよ…?」
「まずこれを履いて、それからこれをお尻に付けて?」
白いフリフリのレースがあしらわれた紐パンと先端がプラグになっている白くてふわふわのボンボンを手渡される。
この紐パンはきっと出張一日目のリベンジ。
で、こっちのプラグは何…?
不思議に思いつつも、言われるがまま下着に足を通し、プラグを入れる。
次に渡されたのはガーターベルトと白いガーターストッキング。
「できる?」
「できない…。」
「じゃあ履かせてあげる。」
初めてのガーターベルトは夏月に着けられた。
夏月は手際良く進めていく。
「上手いな…。履かせたことあるのか?」
「まさか。綾人さんのために調べたに決まってるでしょ。」
「そっか…。」
また過去の誰かに嫉妬しそうになったけど、俺が初めてだって分かって、なんだか安心してホッと息を吐いた。
ともだちにシェアしよう!