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第994話

家に帰って、夏月の出張の支度を手伝った。 本人は行きたくないと拗ねて、なかなか進まなかったけど。 「夏月、下着これでいいか?」 「やだ。そっちがいい。」 「わかった。」 「綾人さんと最後にシたときのやつだから。」 「理由まで言えとは言ってねぇよ。」 こいつはなんでこう、いちいち恥ずかしいこと言うんだよ…。 あー…、顔アツ…。 「かわいい…。好き。大好き…。」 「うん…。俺も好きだよ。」 「はぁ〜……。行きたくない……。」 大きなため息をついて、俺の胸に擦り寄ってくる。 可愛いのはどっちだよ…。 夏月の輪郭をなぞると、不思議そうに顔を上げた。 キスしたい。 そう思った時にはもう唇を重ねていた。 「綾人さん…、んっ…」 「夏月、好きだよ。愛してる…」 「ん…、嬉しい……。綾人さん、もっとシて…」 今日のキスは俺に主導権があった。 舌を吸うと、夏月がくぐもった声をあげる。 可愛い。好きだ。愛してる。 もっと夏月に触れたい。 「夏月…、する……?」 「でも…。綾人さんだって明日仕事だし……。約束…したし……。」 「その約束、俺了承したっけ?少しくらい大丈夫。明日の心配より、今は夏月に触れたい…。」 「俺も…っ、触りたい…。」 夏月の熱い視線を浴びながら、俺はシャツのボタンを外していく。 電気もつけたままで明るくて、全部見られてて恥ずかしい。 だけど夏月から目を逸らすことができなかった。 「脱…いだ……。」 「下は?」 「脱がせて……。」 「わかりました。」 恥ずかしくてギブアップすると、夏月はスラックス越しに俺の股間を撫でた。 もうはち切れそうなほど興奮したそれを見て、夏月は嬉しそうにスラックスの金具を緩める。 「綾人さん…、真っ赤になって可愛いね。」 「誰のせいで…っ」 「俺だね。………ふふっ、可愛い。」 「あぁっ!んぁっ♡」 スラックスを膝まで下ろされ、下着の中に夏月の右手が入ってくる。 親指で先っぽを撫でられて、我慢汁が溢れた。 「な……つき…っ……」 「食べていい?」 「……っっ♡♡」 夏月が下着のゴムを咥えると、ぶるんっと俺の中心が飛び出た。 俺のペニスはそのまま口内へ誘われ、温かい粘膜に包まれる。 少し舐められたら、もう我慢の限界だった。 「あぁっ♡♡」 「はは。綾人さん早…♡」 「〜〜っ、バカ……。」 夏月はべーっと舌を出し、俺の出した精液を見せつけてくる。 夏月の口の中が俺ので……。 ……じゃなくて! 「出せ!!」 「やだ♡」 「あっ!?」 ごくんっと喉を上下に動かし、夏月は何もなくなった口内を見せつけてきた。 夏月がえっちすぎる…。 このままじゃ、えっちすぎる罪で捕まってしまう…。 ご機嫌で鼻歌を歌う恋人をベッドに押し倒した。

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