995 / 1069
第995話
俺がのしかかると、夏月は挑戦的な目つきで俺を見る。
「綾人さんが気持ち良くしてくれんの?」
「す……、するよ!」
「やった♪楽しみ♡」
クソ……。
超余裕の笑みしやがって。
今からその余裕崩してやるんだから…。
「夏月、口開けろ。」
「あー………、んンッ、はは♡」
言う通りに口を開けた夏月の口内に舌を入れ、いつも夏月がしてくれるみたいに、敏感なところを舐めあげる。
夏月も感じてくれているのか、時々ビクンッと跳ねる身体に嬉しくなる。
お尻をずらすと、硬くなった夏月の股間が触れた。
「気持ち良くしてくれるって、こっちもお願いしていいの?」
「当たり前だろ…。」
「じゃあよろしくお願いします♡」
無防備な夏月の身体。
まずネクタイをほどき、そのネクタイで腕を縛った。
「いいの?こんなことしたら、俺何もしてあげられないけど。」
「………いい。」
「そう?」
夏月が抵抗できないことを確認して、スラックスを寛げる。
下着を少しずらすだけで、興奮したソレが姿を現した。
破裂しそうなほどバクバク鳴る心臓を深呼吸して抑え、夏月のペニスにゴムを被せる。
「今日は口じゃないんだ?」
「…っ、うるさい……」
「照れてる綾人さんも可愛い。」
揶揄っているのかと思って睨むと、予想に反して夏月はうっとりとした表情で俺を見つめていた。
あーもう…。調子狂う……。
夏月のペニスにローションを垂らし、ボトルの先を自分の肛門に当てて残りのローションを中に入れる。
うっ…、気持ちわる……。
「夏月…っ、挿れるぞ…?」
「うん♡」
「ん…、ぁっあ♡あっ♡夏月っ、夏月♡♡」
何度も受け入れたソレは、まるで自分の居場所だと言わんばかりに中に入ってきた。
たっぷり注入したローションが、中でぐちゅぐちゅいやらしい音を立てて混ざる。
「綾人さん、おいで。」
「んんっ♡ンッ、ぁ♡夏月ぃ、夏月っ、好きぃ…♡」
「俺も大好きだよ。愛してる。」
俺のために上体を起こしてくれた夏月の首に手を回し、顔を近づけると甘いキスが降ってくる。
腰を揺らすと夏月が少し口元を歪めるから、それが嬉しくていっぱい腰を振った。
「綾人…、ネクタイ解いて?」
「んっ♡はぁ…っ♡夏月…っ♡♡」
「解いてくれたら、もっと気持ち良くしてあげる。」
「解くぅ…、解くからぁ…っ♡」
もう自分が優勢かとか、そんなのどうでもよくなって、もっと二人で気持ち良くなりたくて、夏月の手首を縛るネクタイに手を伸ばす。
ヤケになって固結びしてしまったせいで、なかなか解けなくてイライラする。
「夏月ぃ…、解けない……」
「ちょ…、ぐずらないで?!綾人さんが結んだんでしょ??」
「だってぇ…。夏月のバカァ……。」
「俺?!……あーもう。綾人さん、この中入って!」
夏月は手首を結んだ間にできた、腕と腕の間を示した。
腕の輪っかの中に入ると、夏月に抱き寄せられたような体勢になって、密着度が増して夏月の心音まで伝わってくる。
この体勢好きかも……。
夏月の背中に手を回して抱き寄せると、中で夏月のソレが一際大きくなった気がした。
「綾人…っ、動くよ。」
「あっ♡あっぁ♡夏月ッ、気持ちぃっ♡♡夏月っ♡♡」
「愛してるっ、好きだよ、綾人、綾人…ッ!」
「ぅぁっ♡イクッ、夏月っっ♡♡」
「クッ……」
イッたのと同時に中が収縮し、すぐに夏月も俺の中で果てた。
ともだちにシェアしよう!