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第995話

俺がのしかかると、夏月は挑戦的な目つきで俺を見る。 「綾人さんが気持ち良くしてくれんの?」 「す……、するよ!」 「やった♪楽しみ♡」 クソ……。 超余裕の笑みしやがって。 今からその余裕崩してやるんだから…。 「夏月、口開けろ。」 「あー………、んンッ、はは♡」 言う通りに口を開けた夏月の口内に舌を入れ、いつも夏月がしてくれるみたいに、敏感なところを舐めあげる。 夏月も感じてくれているのか、時々ビクンッと跳ねる身体に嬉しくなる。 お尻をずらすと、硬くなった夏月の股間が触れた。 「気持ち良くしてくれるって、こっちもお願いしていいの?」 「当たり前だろ…。」 「じゃあよろしくお願いします♡」 無防備な夏月の身体。 まずネクタイをほどき、そのネクタイで腕を縛った。 「いいの?こんなことしたら、俺何もしてあげられないけど。」 「………いい。」 「そう?」 夏月が抵抗できないことを確認して、スラックスを寛げる。 下着を少しずらすだけで、興奮したソレが姿を現した。 破裂しそうなほどバクバク鳴る心臓を深呼吸して抑え、夏月のペニスにゴムを被せる。 「今日は口じゃないんだ?」 「…っ、うるさい……」 「照れてる綾人さんも可愛い。」 揶揄っているのかと思って睨むと、予想に反して夏月はうっとりとした表情で俺を見つめていた。 あーもう…。調子狂う……。 夏月のペニスにローションを垂らし、ボトルの先を自分の肛門に当てて残りのローションを中に入れる。 うっ…、気持ちわる……。 「夏月…っ、挿れるぞ…?」 「うん♡」 「ん…、ぁっあ♡あっ♡夏月っ、夏月♡♡」 何度も受け入れたソレは、まるで自分の居場所だと言わんばかりに中に入ってきた。 たっぷり注入したローションが、中でぐちゅぐちゅいやらしい音を立てて混ざる。 「綾人さん、おいで。」 「んんっ♡ンッ、ぁ♡夏月ぃ、夏月っ、好きぃ…♡」 「俺も大好きだよ。愛してる。」 俺のために上体を起こしてくれた夏月の首に手を回し、顔を近づけると甘いキスが降ってくる。 腰を揺らすと夏月が少し口元を歪めるから、それが嬉しくていっぱい腰を振った。 「綾人…、ネクタイ解いて?」 「んっ♡はぁ…っ♡夏月…っ♡♡」 「解いてくれたら、もっと気持ち良くしてあげる。」 「解くぅ…、解くからぁ…っ♡」 もう自分が優勢かとか、そんなのどうでもよくなって、もっと二人で気持ち良くなりたくて、夏月の手首を縛るネクタイに手を伸ばす。 ヤケになって固結びしてしまったせいで、なかなか解けなくてイライラする。 「夏月ぃ…、解けない……」 「ちょ…、ぐずらないで?!綾人さんが結んだんでしょ??」 「だってぇ…。夏月のバカァ……。」 「俺?!……あーもう。綾人さん、この中入って!」 夏月は手首を結んだ間にできた、腕と腕の間を示した。 腕の輪っかの中に入ると、夏月に抱き寄せられたような体勢になって、密着度が増して夏月の心音まで伝わってくる。 この体勢好きかも……。 夏月の背中に手を回して抱き寄せると、中で夏月のソレが一際大きくなった気がした。 「綾人…っ、動くよ。」 「あっ♡あっぁ♡夏月ッ、気持ちぃっ♡♡夏月っ♡♡」 「愛してるっ、好きだよ、綾人、綾人…ッ!」 「ぅぁっ♡イクッ、夏月っっ♡♡」 「クッ……」 イッたのと同時に中が収縮し、すぐに夏月も俺の中で果てた。

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