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第1025話

夏月は目を見開いて自身の腹部を凝視する。 恥ずかしい…けど。 でも夏月をその気にさせないと抱いてもらえないんだから。 お尻の割れ目を夏月のペニスに沿わせて上下させると、ビクビクと夏月のペニスは脈打った。 どうしたらいい? どうしたら……。 「綾人さん、タンマ。ちょっと本当に待って…。」 「なんでだよ。お前が始めたんだろうが。」 「そうなんだけど。エロすぎて頭の処理が追いついてない。これ現実ですか?」 「夢だったら抱かねえの?」 「どっちでも抱きますけど。」 「じゃあさっさと抱けよ。」 なんだよ、この無駄な時間。 そう思うのに、夏月は俺の動きを見つめるばかりでアクションを起こさない。 何度も夏月のペニスがアナルに触れて、俺はもう我慢の限界なのに。 「もういい。俺がやる。」 「あ、綾人さん!?ちょ…っ、〜〜〜っ!!」 「〜〜〜〜っっ!!」 天を仰いだ夏月の鋒に照準を合わせて腰を下ろすと、一気に俺の中を夏月のソレが貫いた。 息をすることも忘れてしまうほどの快感に、目を閉じながら身体を震わせる。 ゆっくりと馴染んできて、ゆらゆらと腰を動かすと、夏月は俺の腰を両手で掴んだ。 「ベッド行きましょう。」 「へ…?」 「起きますよ。」 「ちょっ?!あっ、あぁっ♡♡」 挿入ったままなのに夏月は俺を持ち上げて立ち上がり、さらに深く繋がる。 ベッドに向かって夏月が足を進めるたび、ゆさゆさ揺れて中が刺激されて気持ちいい。 夏月にぎゅぅっとしがみつくと、耳元で熱い吐息が聞こえた。 「はぁっ…、キツ…。」 「下ろしていいよ…?」 「やだ。重いからキツイんじゃないし。自由に動けないから色んな意味でキツイの。」 「あっそ…。」 頭を撫でられてキュンとする。 すぐそばで色っぽい吐息をつかれてドキドキする。 夏月は俺の心を動かす天才なのかもしれない。 「ねぇ、綾人さん。去年より楽でしょ?この姿勢。」 「楽じゃないし…。ああぁっ♡♡」 「身体柔らかくなったからですよ。中も柔らかいですけど。」 「あぁっあ♡夏月っ♡夏月ぃ♡♡」 「この体位じゃ綾人さんのこと満足させてあげられないし、俺も限界だからベッド下ろすよ?」 そう聞かれ、首を縦に振る。 十分満足なんだけど…。 むしろ、これ以上こんな体勢で抱かれてたら気持ちよくて死んじゃう…。 そっとベッドに下ろされ、前髪を分けられる。 「あー……。本当可愛い。」 「んっ…」 夏月が俺を可愛いだのなんだの言いながら、触れるだけのキスをする。 夢中で舌入れてぐちゃぐちゃなのも好きだけど、こういうキスも愛されてるって感じがして好き…。 夏月の首に腕を回すと、体がピッタリと密着する。 「挿れていい?」 「ん…、ぁ、んっ…」 「綾人さんの中、熱くて柔らかくて気持ちいい。」 「…はっ、ぁ、夏月っ…、夏月…!」 「愛してます。これからもずっと愛してる…。」 優しくて甘くて、そして少ししつこいくらいの最愛の彼氏に愛され、時間も忘れて夢中で行為に励んでいた。

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