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第1037話

東京に着き、そのまま解散。 明日からはまた仕事再開だ。 「綾人さん、起きて。」 「眠い……。」 「お姫様抱っこしましょうか?」 「ごめんなさい。歩きます。」 夏月に脅されて、渋々歩みを進める。 俺たちの帰る方面にも何人か社員がいたから、ベタベタはできずにただの仲良い同僚のふりしてやり過ごした。 最寄駅で降りてからは、手を繋いで帰り道を歩く。 「あっという間だったなぁ。」 「今日はひたすら山登りでしたけどね。」 「足パンパンだよ。でも鳥居綺麗だったな。」 「お家着いたら、足マッサージしてあげます。」 「マジ?やったー♪」 話していたらあっという間に家に着き、玄関入ってすぐにただいまのキスをする。 唇が離れて、目が夏月の唇を追う。 「もっと…」 「寒いから部屋入ろ?風邪引いちゃうから。」 拒否されたわけじゃないけど、いつもならしてくれるのに…とムッとした顔をしていると、夏月は苦笑しながら俺をお姫様抱っこし、キスしながらリビングに移動した。 ソファに降ろされてから、要望通り唇を重ねてくれる。 「んっ….んぅ♡はぁっ…♡」 「おねだり上手になりましたよね。」 「嫌か…?面倒…?」 「まさか。寧ろもっと甘えてほしいくらいです。」 「あっ♡ふ…、んぁ♡」 脳が痺れるみたいに甘いキス。 漏れる声が恥ずかしい。 足をモジモジさせていると、太腿の間に夏月の膝が割って入った。 「先にシャワーにする?それとも俺にする?」 「…っ、ぅ…♡」 「教えて?」 「な…つき…にする…っ♡」 「よく言えました。」 「あぁっ♡」 夏月はにこりと笑って、膝で俺の股間を刺激する。 俺の身体は喜んで、刺激されたそこは熱く硬度を増した。 夏月の手が服の裾から中に侵入し、乳首を摘まれる。 「あっあ♡やだぁっ♡」 「ちゃんと勃たせないと、服の上から触っても感じにくいでしょ?」 「そこばっか…、昨日も…、ぁっ♡」 「ん、いい子。ちゃんと出てきた。」 夏月の巧みな指遣いで、俺の凹んでいる乳首が起き上がる。 夏月は服の中から手を出し、次は服の上から乳首を刺激し始めた。 「やっ♡やだっ♡摘まないで…っ、あぁっ♡」 「綾人さんの乳首、敏感すぎて堪んない。」 「夏月っ♡あぁっ♡やだぁっ♡」 「普段見えないように凹んでるのに、起こしてあげたら服の上からでもハッキリ分かるくらい目立ってる。やらしいね。」 「あっぁ♡イクッ♡♡やだっ!」 摘まれて、押し潰されて、服の上からだと布が擦れて、直で触れられてるのとはまた違う快感にハマりそうになる。 下半身にだんだんと熱が集まり、全部吐き出したくなる。 夏月も興奮して勃っているけど、俺の乳首を弄るだけで射精できるはずもない。 我慢しなきゃ。 一緒にイキたい。 「さっきからヤダヤダばっかり。イキたくないの?俺は止めないよ?綾人さんに気持ちよくなってほしいもん。」 「夏月と…っ!夏月と一緒がいい…!んんっ♡♡」 「嬉しいこと言ってくれるじゃん。じゃあ我慢しててね?俺はまだ綾人さんの乳首触り足りないもん。」 「ひぁっ♡あっぁ♡♡」 両手で自身の根本を強く握る。 イキたい。イキたい。イキたい。 外に出て行きたい熱が逆流して、同じことばかりが頭に浮かぶ。 夏月のせいでおかしくなってしまいそうだ。 「〜〜っっ♡♡」 何の合図もなく、夏月は爪を立てて俺の乳首を引っ掻いた。 強い刺激に射精感を止められず、それでもまだイキたくなくて根本をキュッと握ったために、俺はドライで絶頂に達した。

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