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第1046話
キス気持ちいい…。
夏月の首に手を回し、舌を絡めて求め合う。
大きな手がズボンの中に侵入し、直接肌に触れた。
「んっ…、ぁ、なつき…っ」
「可愛い。好きだよ、綾人さん。」
「お…れもっ…」
「後ろ、指入れていい?」
「えっ…、でも……」
お尻の穴を人差し指で擦られて、キュウキュウと入り口が収縮しているのが自分でも分かる。
入れて欲しい…。
でも、そんなことしてるときに大翔が戻ってきたら…?
「綾人さん…、いい……?」
「〜〜〜っ」
耳元で夏月の掠れた声。
俺、この声に弱いんだよ…。
流されて頷きそうになった瞬間、リビングのドアが開く。
「なっ…?!何してんの?!!」
「大翔っ?!」
「不潔!!ありえない!!兄さんから離れろ、獣 !!!」
「チッ…。痛ぇな!」
「おっ、俺風呂入ってくる!」
喧嘩を止めないといけないと思いつつ、弟に醜態を晒してしまった恥ずかしさに逃げてしまった。
脱衣所のドアを閉めて胸を押さえる。
まだバクバクしてる…。
夏月といると本当、自分が自分じゃないみたいだ。
全然我慢できなくなってる。
大翔は夏月に「獣 」と言ったが、獣は俺の方かもしれない。
大翔がいる一週間は、ちゃんと我慢しないと…。
リビングでは夏月と大翔の言い合いが続いている様子だった。
服を脱いで浴室に入る。
「はは…。やべぇな…。」
鏡に映る俺は、自分で見てもわかるくらいに欲求不満な顔をしていて、さっき中途半端に触れてしまったせいで、下も人前に出られるような状態ではなくなっていた。
治めるには一人でするしかない…よな……。
椅子に座り、右手で中心に触れる。
「はっ…、ぁ、夏月…ッ」
扱くと硬度を帯び、堪らない気持ちになる。
夏月に抱きしめてほしい。
夏月にキスしてほしい。
夏月に身体の隅々まで触れてほしい。
「な…つき…っ、夏月っ…、夏月…ッ♡♡」
イキそうでイケない。
目を閉じて夢中で手を動かしていると、ガチャッと浴室のドアが開いた。
「声漏れすぎ。」
「夏月…っ?!え?大翔は…?」
「ちょっと黙らせてきた。すぐ戻らなきゃキャンキャン煩いから、あんまり長くいられないけど。」
夏月は服を着たまま、俺を抱き寄せて、ペニスを握る俺の手の上に手を重ねた。
そのまま俺の手を使い、扱くスピードを早める。
「やっ、ぁん♡夏月っ♡あぁっ♡」
「しーっ。こんなことしてるのバレたら、また面倒なことになる。声抑えて。」
「ぁっ、ん♡キスっ…、キスして…っ」
「ん。」
「ん〜っ♡んんっ♡」
キスされて、抱きしめられて、夏月の手で扱かれて…。
あっという間に絶頂へ導かれた俺は、呆気なくイッてしまい、夏月の胸に体重を預けた。
「初日からこれで一週間も耐えられるの?」
「ん……」
「まぁ俺としては早くギブアップしてほしいけど。……もうそろそろ戻らないと、あのガキうるさいから。綾人さんはその可愛い〜顔どうにかしてから戻っておいでね。」
再び椅子に座らされ、夏月は俺の額にキスをして浴室から出て行ってしまった。
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