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第1052話

「綾人さん、今からどうする?」 「ホテル行くんだろ?」 「いいの?!」 「なんでダメなんだよ?今から行けば少なくとも2時間はゆっくりできるだろ。」 「はいっ♡♡」 電車に乗って、さっき夏月が調べてくれたホテルに向かった。 チェックインして部屋に入る。 「夏月、先にシャワー……、っ!」 「好き。愛してる。」 「夏月…っ、ちょっと待て…!ひぁっ!冷たっ!」 アウターをハンガーに掛けて、夏月の分も受け取ろうと振り返ると、抱きしめられてウエスト部分から中に手を入れられる。 冷たい夏月の手が尻を弄り、ビクンッと身体が跳ねた。 人差し指がグイグイとお尻の穴を刺激する。 「待っ…ぁ♡待てってば…!」 「十分待ったでしょ。まだ待てが必要ですか?」 「ひぁっ♡汚いからぁっ!」 「汚くない。綾人さんに汚いとこなんて一つもないよ。安心して全部俺に委ねて?」 「あぁっ♡♡」 出口…、いや今は入り口と言うべきか。 ひくひくと震え、夏月の指を飲み込んでいく。 ローションも何も纏っていない、皮膚と皮膚の擦れ合う感じに、少しの痛みと恥ずかしさと、でもどうしても嬉しさが(まさ)る。 好きな人に触れられている。 それだけで満たされるんだ。 「夏月…っ、好き…!大好き…っ」 「俺も。愛してるよ、綾人さん。挿れていい?」 俺を懐柔するような優しい声色に流されそうになり、ハッとして首を横に振る。 せめてシャワーだけでもしたい。 夏月は挿れる側だからいいんだ。 俺はいつもその…、アレを出すとこに入れられる側なんだぞ? このままは絶対嫌だ。 「どうして?綾人さんのお尻、もうおいでーってパクパクしてるよ?」 「っ!!変なこと言うな!!」 「そんなに嫌?俺いつも気にしてないでしょ?」 「意識ハッキリしてる時に洗いもせずに差し出すのは恥ずかしすぎて無理!!マジで洗わせてくれ…。」 「俺もうこんなになってるのに?」 夏月はズボンの前をくつろげる。 大きくてガチガチに硬くなったそれが、俺に訴えかけてくる。 「わかった…。分かったから風呂行こう。」 「えー。歩けなーい。」 「………おんぶしてやるから。」 夏月に抱き抱えられることはしょっちゅうあるが、夏月を背負って歩くことなんてない。 背中に硬いソレが当たり、変な気分になる。 まあホテルに入った時点で変な気分ではあるんだけれど…。 浴室の暖房をつけ、夏月を浴槽の縁に座らせた。 「ちょっと洗う間だけ待って。」 「俺は見てるだけ?」 「ううん。ちゃんと夏月の相手もするよ。」 浴室で四つん這いになり、右手を自分のアナルを解すために後ろに持っていく。 左手は床に置いて体を支え、顔を夏月のペニスに近づけた。 「待って待って。フェラしてくれるの?」 「あぁ。ダメだったか…?」 「めちゃくちゃ嬉しいですけど!ちょっと洗わせて!綾人さんの口に直でこんなの入れたら汚い!」 「俺と言ってることほぼ同じじゃねぇか。」 「ごめんなさい!でも洗わせて!」 さっき全然納得してくれなかったのに。 俺が自分のこと汚いって言ったらダメなのに、自分はいいのか。 よくわかんねぇ。 「もういい?」 「はい。お願いします…。」 夏月は期待したような熱い視線を向けてきて、じっと見られていることに恥ずかしさで体が熱くなった。

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