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第1065話

断れる状況じゃなくて承諾してしまったのが最後。 俺は今からここで夏月とセックスをする…らしい。 夏月は椅子に座って、スラックスの前を寛げた。 「先輩、できる?」 咥えろってこと…だよな…? 床に膝をついて、夏月のパンツを下ろす。 いつも見てるはずなのに、ソレが物凄く大きな存在に感じる。 両手で支えて、先端から舌を這わせ、少しずつ口の中に(いざな)っていく。 「んっ…、んふ…、ふぅ……ぁ♡♡」 「上手。もっと裏筋舐めて?」 「ぅ…ぐっ♡」 根本の方まで咥えると、喉まで届いてしまう。 息が苦しくて涙を浮かべると、夏月は俺の頭を撫でてハンカチで涙を拭いてくれた。 「先輩、気持ちいい。少しだけ腰振ってもいい?」 「うぅっ…、ぅ…」 「苦しいね。でも先輩の口の中でイキたい。ちょっと我慢して?ごめんね。」 「うっ、う♡♡」 夏月は謝りながら緩く腰を振って、俺の喉奥に射精した。 精液が喉奥に張り付き、しばらく咳き込んでいると、抱きしめて背中を摩ってくれる。 苦しいけど嫌じゃない。 相手が夏月だから。夏月が好きだから。 「お…わり…?」 「まさか。今から先輩が気持ちよくなる番ですよ。」 「へ…?」 「デスクに両手ついて、俺にお尻向けてください。」 くるりと体を反転させられ、言われるがまま両手をデスクにつく。 お尻の割れ目に沿うように夏月のペニスが押し付けられる。 ヤバい…。 心臓がすげー音立ててる。 ダメなことしてるって分かってるのに、俺は多分このシチュエーションに興奮して、これからされることに期待してしまっている。 「先輩のここ、すげーヒクヒクしてる。」 「ひっぁ…!夏月、やっぱり…」 「城崎、でしょ?」 「あっ、ぁあ!城崎っ…、城崎…だめ…っ」 「説得力ないなぁ。先輩のココ、俺の当てたらちゅっちゅって吸い付いてくるみたいなのに。顔が見えないのが残念。」 「うぅ…っ」 「もう挿れるよ?」 「あっぁ♡はっぁあ♡城崎っ!城崎、だめっ♡♡」 ズブブ…と一気に貫かれ、あまりの衝撃に手の力が抜けて机に顔をぶつけそうになるのを、夏月が抱き止めて支える。 危な…。 顔を上げると、机の上にある手鏡に俺のはしたない表情が映る。 ここ、誰の机だっけ…。 ヤバイ。そんなの考えてる余裕ない…。 「先輩…っ、先輩…、好き、愛してる…っ」 「…ぁっ、イク!城崎…っ!待っ、あぅ…♡」 「あーあ。先輩、床汚しちゃった。」 奥をズンズン突かれ、ストップも間に合わずにイッてしまう。 白濁が床に飛び、背徳感が増した。 掃除すれば消える? においは? 「バレたらクビになっちゃう…。」 「クビになんてさせないから大丈夫。ねぇ、俺も先輩の中でイキたい。動いていい?」 イイトコばかりを揺さぶられ、思わず首を縦に振る。 夏月は俺の腰を掴んで思うがままに打ちつけた。 パンッパンッと職場には似つかわしくない音が響く。 いつも真剣に仕事している場所が、夏月とのイケナイ思い出に塗り変わってしまいそうだ。 激しく奥を突かれ目の奥がチカチカする。 「あっあ!城崎イ……、んぐっ!!」 「しーっ…。静かに。」 イキそうになる直前、手で口を塞がれて机に体を押さえつけられた。

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