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第1069話
何時間経った…?
飯食ってからぶっ通しでずっと抱かれてる。
意識飛ぶくらい気持ちよくて、何度か覚めては堕ちてを繰り返した記憶はある。
夏月も疲れたのか寝たらしいが、俺のケツは今もなお夏月の男根を咥えていた。
「んっ…、うわ…。」
ゆっくりと引き抜くと、隙間から一緒に白濁が溢れ出した。
最初はゴムもしてたけど、切らしてからは生でいいと俺も同意したからだ。
つーか、匂いヤバ…。
換気するために遮光カーテンを開けると、空はもう真っ暗で、月が輝いていた。
「夜じゃん…。」
夜の何時かは分からないけど…。
窓を開けると、冬の夜の冷たい空気が入ってくる。
「ん…、寒い……。あれ?綾人さん…?」
「悪い。起こした?」
「抜いたの?やだ。こっちおいで。」
「んぁっ、夏月…ッ」
「あったか…。このまま寝ようよ…。」
もうずっと咥えたままだったから肛門が緩くなっているのか、簡単に夏月を飲み込んだ。
寝ようって…。
24時間耐久とはなんなのか。
いや、決して寝ずにシたいとかそういうわけじゃなくて!
「綾人…、好きだよ……」
寝言のように俺の名前を呟く夏月。
好きだな…。
身体中に付いた赤い印も、シーツが擦れるだけで感じてしまいそうなほどに腫れた乳首も、キスしすぎて荒れた唇も、全部夏月に愛された証拠だ。
あどけない寝顔も、セットせずにおりた前髪も、うっすら生えた髭ですら、全部全部愛おしい。
「夏月、愛してる。大好き……」
「へへ…。俺も……」
「起きてたのか?」
「ん〜………」
半分寝惚けているらしく、俺に擦り寄ってむにゃむにゃ言っていた。
夏月と付き合って分かったことがたくさんある。
俺って意外と性欲強いんだなとか、こんなにも自分に自信を持てない人間だったのかとか。
あと、実は結構嫉妬するんだとか、愛されたがりだったんだとか、夏月と付き合わないと出会えなかった自分がたくさん。
夏月は新しい俺をどんどん掘り出して、それ全部を好きになってくれる。
だから俺も、俺自身を好きになれるんだと思う。
「起きてる?」
「んん…、うん……」
「俺のこと好きになってくれてありがとな。」
「んー……、好きにならない理由がないしぃ…」
寝惚けてるけど、いや、寝惚けているからこそ、これはきっと本音だ。
嬉しい。
「綾人さん…、寝よ〜……」
「うん。寝ていいのか?」
「今も挿れてるからえっちしてるもん……」
「ふっ…(笑)たしかに…。」
思えば思うほど愛おしくて、眠る夏月にたくさんのキスを降らせた。
昨日よりも今日、今日よりも明日、俺はもっともっと夏月のことを好きになっていくんだと思う。
好き、愛してるなんて言葉じゃ足りないくらい。
死ぬまでずっとそばにいたい。
言葉にする方法がわからず、俺は力一杯夏月を抱きしめた。
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