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第1070話

俺たちがやっと人間らしい生活に戻ったのは、日曜日の正午あたりだった。 結局手洗い以外はご飯も食べず、水分を摂ってはセックス、トイレに行ってはセックス…と、あまりにも狂った時間を過ごしていたと思う。 俺も夏月も24時間を2時間過ぎた正午頃に時計を見て、そこから電池が切れたように眠り、いつの間にか夜になっていた。 夜まで休んでも体の疲れは取り切れず、夏月はスマホで出前をとってまたベッドに突っ伏した。 「綾人さん可愛過ぎて止まんなかったなぁ…。」 「もうちょっと加減しろよ…。俺何歳だと思ってんの…。」 「6つしか変わんないでしょ。誤差ですよ、誤差。」 「なんでイッても萎えねーんだよ、この絶倫。」 「褒め言葉です?綾人さんメスイキできちゃうから、俺が絶倫じゃないと何回も気持ちよくさせてあげられないもんね♡イキまくってる綾人さん、本当可愛かったぁ〜♡」 まぁたしかにずっとイッてたけど…。 気持ち良過ぎて頭おかしくなるかと思った。 繋がっているところから溶け合ってしまうんじゃないかってくらい、ずっと夏月と熱を共有していた気がする。 「お腹痛くない?」 「終わってから全部掻き出してくれただろ。」 「でも少なくとも12時間はお腹に入れてたわけじゃないですか。」 「あの時は痛かったけど、今んとこ平気そう。心配してくれてありがと。」 チュッと頬にキスすると、夏月はにんまりと嬉しそうに笑う。 笑顔は無垢な子どもみたいなとこもすげー好きだな…。 中身はこんなにエロくて悪い大人なのに。 そして包容力は年上の俺よりもある気がする。 抱きしめられて、安心してうとうとしかけていると、インターホンが鳴った。 「あ、出前きた。」 「何頼んだんだ?」 「ピザとハンバーガー。」 「ぶはっ…!チートデイってやつ?」 「そーゆーやつです。」 夏月は「ちょっと行ってくる〜。」と半裸で玄関へ行ってしまった。 配達員が女の子だったら卒倒するぞ…。 何事もなく帰ってきたから、夏月と同じくらいの男の子かおっさんと見た。 「変質者だーって叫ばれなかったか?」 「うん。ちゅんちゅんみたいな男の人でしたよ。」 「あー、元気系。」 「そ。元気系。」 どんな人だったのか簡単に想像がついた。 例えが上手いな、夏月。 ハンバーガー3つとピザMサイズ2枚、ポテトとナゲット、それにコーラ2つ。 「メニューが若ぇ。」 「丸一日飯食ってないからお腹空いたんだもん。綾人さんどれ食べる?」 「魚でいい、魚。」 「はい、これね。」 フィッシュバーガーをもらい、あとのカロリーヤバそうな2つは夏月がぺろりと平らげた。 こんなに食えるのかと不安だったけど、全部食い切った。 どんだけ腹減ってたんだよ…。 俺は胃もたれ凄いんだけど…。 「美味かった〜。」 「まぁ美味かったのは美味かった。」 「たまにはいいですね、チートデイ。」 「月1回くらいなら。」 「たしかに。匂いも凄いし(笑)」 部屋いっぱいに充満したファーストフード特有の匂い。 ゴミを片して、部屋に消臭剤を振りまくって、換気してる間に二人で風呂に入った。 キスの直前にさっきのコーラのせいでゲップが出そうになって、夏月に聞かれたくなくて必死に距離を取って隠したけど、結局聞かれた。 だけど夏月は引くどころか、寧ろ「綾人さんのゲップ初めて聞いた♡」なんて言って喜んでるから、こいつなら屁でもしゃっくりでもなんでも受け入れてくれんだろうなって、気が抜けて笑ってしまった。

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