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83話

 シャワーを浴びながら確認したが、後ろは特に何の問題もなくいつも通りだった。いつも通りと言っても穴は少し緩んでいる気がする。指でそこをなぞると、ビアンカにたっぷり慣らされたのを思い出し、顔が熱くなった。それから意識をそらそうと頭を横に振った。  一息ついて風呂場を出ると、ゼノスを呼んでいつも通り体を拭いてもらい服を着せてらった。  シャワーの手伝いを断った時ゼノスは少し不満そう、というより不安そうだったが、手伝ってもらうと嬉しそうに体を拭いていた。ゼノスにとってこれは役割であり、関わる行為であり蔵之介が頼ることで存在意義を見出している様だった。やってもらうのを悪いと思っていたけど、ゼノスがしたいことだったり役割だったりするのなら任せるのが良いことなのかもしれない。  聞くと海はシャワーを浴びている間に買い出しに行ってしまったようだ。なんだか避けられている気がして少し寂しかった。  ゼノスが言うには外では警戒を強めているらしい。部屋からまた出られない日々が続きそうだった。今は出たい気分でもないからいいけど。  部屋でゼノスと話をしているとビアンカが部屋のドアをノックした。ゼノスがドアを開ける。 「起きたみたいだね、体の方は大丈夫か?」  蔵之介が恥かしそうに頷くとビアンカはほほ笑み蔵之介の頭を撫でた。 「何かあったらすぐに言ってくれ。心音で大体のことは分かるけど明確なところは分からない」 「うん、ありがとう。昨日の……その、あれは、子供ができるの?」  ビアンカは首を横に振る 「卵のうは作っていないから妊娠はしない。昨日蔵之介が寝てしまってからできるだけ体内は綺麗にしたつもり だけど、今は違和感はないか?痛みや、気持ち悪さが残ることもある」 「大丈夫、さっきもシャワーを浴びて確認したけど。平気だったから」 「そうか」  不思議と気持ちが落ち着いていた。ビアンカにも言われたけど、ビアンカと話してると緊張してばかりだった。けど、昨日の夜ビアンカとして、ビアンカのやさしさに触れたらそれがなくなった。  自分でもこの変化は恥かしくなるけど、嫌じゃなかった。ビアンカに見つめられると鼓動が高鳴り、体が熱くなる。 「僕はそろそろ仕事に戻るよ。ゼノスから今夜のことは聞いたか?」 「うん、アダルトになった宴がある。人が多く集まる。ほとんどが君の味方だから安心していい。けど、中には言葉巧みに君を誘う者もいるかもしれない。何かあればすぐに近くの者に助けを求めてくれ」 「宴って、料理とか……」  そこだけやはり心配になってしまう。

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