95 / 204
93話 子作り
蔵之介の体は熱くなり、次第に刺激に敏感になっていた。
乳首を強く弱く弾かれ、敏感な所を擦られていく。
体がなでられ糸につつまれた細い腰がびくびくと動く。
ビアンカの股の間にある人間に似たソレも、しだいに血がめぐり固くなっていった。
準備は整っている。
蔵之介はそれを見た。あんな大きいものが入ってたんだ。知っていたことではあるけど、この前はあまり直視出来なかった。しかし、それ以上に挿れて欲しい。それで満たされたい。
はやく、欲しい。焦る気持ちで、ビアンカの体を撫でた。
「求められるのは、嬉しいものだな」
ビアンカはゆっくりと後ろの蕾に頭を当てた。先ほどまで指でこねられ口は緩み、ヒクヒクと動きビアンカの先端を刺激した。そしてゆっくりと広げられ挿入されていった。
ぷつり、ぷつりとなかを押し広げられる感覚に、知らずのうちに涙が溢れた。
こんなに、挿れられただけで気持ちいいなんて。やる前は考えたことがなかった。生きていくのが精一杯で、気持ちいことだけ感じられる時間を持てるなんて考えていなかった。
蔵之介は挿れられた感覚に集中すると、中に何かが出てきているのを感じた。それは違和感。
「なに?なにか出てる?」
「ああ、卵のうを作る糸だ」
「ぅん、そっか」
そうだ、卵のうを体の中に作るんだ。聞いてはいたけど実際されると想像していたのと違う感覚に少し恐怖を 感じてしまう。最初は受け入れ居ようとしたが、出てくる感覚が長く、蔵之介は腰を引きそうになる。
「まて、逃げるんじゃない。失敗したら手で卵のうを掻き出すか、特殊な液を流し込み溶かさなければならない。それは苦痛を伴うことになる」
ビアンカはしっかりと蔵之介の体を抱き締めていた。中へと糸を放たれていく。
手でかきだす?それはお尻の穴に手を突っ込むという事なのだろうか?
考えるとぞっとして、蔵之介は自分の体が逃げない様、ビアンカにしっかりしがみついた。
失敗したくない。しかし中への明らかな違和感。こんなことして大丈夫なのだろうかと体の中が何かで満たされていく感覚が怖くてたまらなかった。
「それでいい。偉いぞ」
ビアンカは優しく蔵之介の頭を撫で、キスを繰り返した。
どれくらいの時間が経ったか分からない体内に糸が出される感覚が止まった。
これで終わりなのだろうかとホッとするとビアンカは体を起こした。
「卵のうは完成した」
「うん」
蔵之介はくったりとした体を休ませるように目を閉じる。しかし、ビアンカは腰を動かし始めた。
ともだちにシェアしよう!