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94話

「んぅ」  蔵之介は驚き、腰を引こうとした。 「まって、何をするの?」 「何って、今からが種付けだよ。卵のうに種を仕込むんだ」  ビアンカは腰を前後に動かし、中をこすられていく。前回されたのと同じ感覚。糸に中が動かされ、奥まで刺激が伝わっていく。その感覚に意識が溶かされていく。 「やっ、待って今日はもう無理」 「駄目だ。卵のうが固定されたら種付けが出来ない。またやり直しになる」 「それもやだぁ」  蔵之介は駄々をこねるように声を上げる。 「蔵之介はいい子だから大丈夫」  そんな事言われても……。蔵之介はそう思いながらもビアンカの腰打つ旋律に喘ぐしか出来なかた。  またおかしくなりそう。  ビアンカは蔵之介を抱き締めたまま中に熱を放とうと徐々に動きが早まっていく。  突かれるたびに蔵之介の声が漏れはじめる。  擦られる感覚が強い快楽に変わり、声も求めるものに変わっていった。 「甘い声だな。もっと聞かせてほしい」  ビアンカはなかなか達すること無く、蔵之介の声を堪能しているようだった。  体力ありすぎなんじゃないか?と思えるほど、ビアンカはずっと動き続けていた。蔵之介はまた逃げ腰になるが、ビアンカにしっかりホールドされ身動きが取れなくなった。さらに言えば全身についた蜘蛛の糸が柔軟な溶接材料として働き、ビアンカとの体を引き離すことができなくなっていた。 「んんっ、気持ちいい、気持ちいい……」  蔵之介は続く熱くなる感覚に意識がもうろうとしていた。。 「中に、たくさん、早く」  蔵之介が言うとビアンカは優しく微笑み、しかしすぐに余裕のない表情へと変わり、腰の動きを早めた。 「中にだすよ」  ビアンカは奥へとしっかり突くと熱を放出した。 「あっ、ああ、ああぁぁぁ」  蔵之介の口からだらしない声が溢れ続ける。  人の量とは比べ物にはならない量の精液が流れ込んでいた。 「もう、むりぃ」  蔵之介はいやいやと首を横に振る。 「子供のためだ。沢山の子供を埋めただけ皆からの評価が上がる。もう少し耐えてくれ」 「た、沢山?」  その言葉に疑問を覚えた。考えると蜘蛛は大量に子供を作る。 「ああ、多ければ一度に100人近く産まれるよ」 「ひゃ、ひゃく?」  100人?そんなにこの体に入るの?その前にそんなに産めるの?どういうやってうまれてくるの?  理解が追いつかず、体力も限界で蔵之介は目を閉じるとすぐに意識がとんでしまった。  目を覚ますと、そこは寝る前と同じベッドの上。起き上がろうとすると、体が柔らかい糸で包まれていることに気付いた。糸は暖かく心地よい。  うとうとして再び眠りそうになる。

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