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114話 抜きっこ

 ベッドに入ると、頭から布団にもぐりこんだ。  ど、どうしよう。あんなの見ちゃって。見られたくない所だよね、しかも急にドア開けるなんて。なんで俺はノックしなかったんだよ!?  自分でした事を後悔してこめかみを両手の拳でたたいた。 「蔵之介?」  そんなことをしていると布団がめくられる。 「び、ビアンカ、ごめん勝手に開けて。見るつもりじゃなくて」 「何を?」  ビアンカに聞かれ蔵之介は耳まで顔が赤くなった。 「な、あ、えっと」  蔵之介が答えられずにいると、ビアンカはくすくすと笑って布団に入った。  蔵之介を抱きしめ体を寄せる。  髪はまだ少ししめていてビアンカのシャンプーの匂いがする。  ビアンカの下半身の熱はまだ硬い。  ふと蔵之介は自分の下半身にも違和感を感じ、そこに触れると自分のものも硬くなっていた。  蔵之介は慌てて寝返りを打つ。ビアンカに背を向けると、ビアンカは蔵之介を後ろからだきしめ、お尻にビアンカの熱が当たる。 「ビアンカ、当たってる……」  蔵之介が言うとビアンカは「うん」と返事をしてこすりつけてきた。 「するの?」  蔵之介は顔を少しだけビアンカの方へ向けた。 「しないよ。お腹には卵があるし。でもしたい」  ビアンカはいとおしさから蔵之介を強く抱きしめた。 「ひぅっ」  蔵之介は思わず変な声を出してしまう。  ビアンカはどうしたのかと蔵之介の様子を見るが、未だに耳まで赤い。ビアンカは蔵之介の股間へ手をのばすと、蔵之介が隠す様に抑えてる手をどけてそこの熱に触れた。 「抜いてあげるよ」 「あっ」  ビアンカは蔵之介の体を返し仰向けにさせた。蔵之介の唇にキスをしながら、寝間着の前をはだけさせ、下着に手を入れ直にそこに触れた。  こすられしだいにくちゅくちゅと音が立ち、恥かしさを助長させる 「んっ、ふぅ」  キスが深まり、ビアンカの舌が蔵之介の口の中をしっとりと味わっていく。  蔵之介はビアンカの服を握って、時折体をこわばらせる。 「イけそうか?」  ビアンカに聞かれ蔵之介は頷きビアンカの胸元に顔を寄せた。 「ずっと、イなくて……」  蔵之介の瞳が熱のせいで潤み震えていた。 「自分じゃ、出来なくて。ビアンカとじゃないと、俺イけないのかも」  ビアンカは思わず蔵之介の熱をぎゅっと掴み、蔵之介はその刺激で熱を吐き出した。 「くぅっ」  蔵之介は腰をそらし、熱が吐き出されるまでビアンカの服をぎゅっと掴んだままだった。  熱を放出し終わると手が緩み、脱力してはあはあと息を吐き出す。 「イけた。よかった」  蔵之介はビアンカに抱き着きビアンカのぬくもりを求めた。

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