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第24話

天然の金髪、碧眼、顔も小さく手足も長い、イケメンの白人のマフィを見て、晶はただただ気後れした。 「久しぶり!マフィ!」 光がマフィを見上げ、笑顔で声を掛ける。 「久しぶり、光」 マフィは光を抱き締め、光もマフィを愛おしそうに笑顔で抱き締める。 ただのハグなのだが、晶は無言で立ち尽くした。 ふと、マフィが晶を見、目が合うと、晶はビクッと体が跳ねた。 「この子が晶?」 碧眼の綺麗な瞳。 ふと、マフィは晶に近づくと、右手を差し出した。 「よろしく、晶。僕はマフィ」 「よ、よろしく....」 マフィの長い指を持つ大きな手のひらを握り締める。 「さ!自己紹介はそこまでにして、飲もうよ。途中、コンビニで色々、買って来たんだ。ワイングラス、洗わなきゃ」 小林は手にしていたコンビニの袋を掲げ、マフィに渡すとキッチンに向かう。 「日本に来てたんだね、マフィ。知らなかった」 テーブルを囲み、光は隣に座るマフィに笑顔で話しかける。 「うん。昨日、類には連絡していたんだ」 「なんだか2人の邪魔みたいで申し訳ないね」 光が言うと、マフィは光に笑顔を見せる。 「大丈夫。気にしないよ。それに光なら大歓迎」 やっぱり晶は2人のやり取りを見守りながら、何とも言い難い違和感を感じた。 小林がチーズの盛り合わせやカプレーゼ、ボイルしたウインナーなども用意してくれ、マフィの来日パーティが慎ましながら始まった。 まずはみんなでビールで乾杯。 すっかり、光はマフィや小林と話しが盛り上がっている。 元々、光は社交的、晶はどちらかといえば内向的な為、晶はそんな3人を見ながら飲んだ。 「晶、よかったら食べて」 ふと、そんな晶に気がついた小林が料理を勧めてくれる。 「ありがとうございます....光、マフィさんと仲良いんですね」 さりげなく、振った。 マフィは晶に笑顔を向ける。 イケメンだなあ、と惚れ惚れしてしまう。 「それはもちろん、光には何回もお世話になってるから」 マフィは光の肩を抱き、満面の笑みを浮かべ.... 晶は、光はマフィと寝ていたのか、と、光に近づいた。 「....本当なの?光」 ビールを片手に光が笑顔を見せた。 「うん!マフィもなかなか上手いんだ」 バチン!乾いた音が鳴り響く。 軽く酔っている様子の光の頬を晶は思い切りビンタした。 全身の力を使った為に、光の体はふらつき、後ろに倒れ込みそうになるのをマフィが支えた。 「サイテー!光!」 光は思い切り叩かれた頬に手を置き、丸い目で晶を見上げた。

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