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第20話 任務失敗
任務にも慣れてきて、毎日が充実してきた。サトルと鍛錬して、家事を手伝い、ユウヒとトレーニングをする。任務のない日は穏やかで、とても幸せな日々だ。
そんな中、気が緩んでいたのかもしれない。
いつも通りの簡単な任務のはずだった。ただこの日は身体が重くて仕方なかった。何故だか分からないが、そのまま放置して現場に向かった。
(なんか、重い…)
見えてるのに身体が追いつかない。違和感に抗うために大振りになるのが分かる。息が上がって、ヒューヒューとなる呼吸音で気配が分からなくなった。
(やばいっ!後ろ!?)
気付いて振り返ると、何処からか銃弾がきて敵が倒れた。
(サキか…助かった。)
気を引き締めて前へ進もうとすると、一歩も足が動かない。
『リョウタ?』
「はい…」
『どうしたの?何かあった?』
「大丈夫です。」
身体に鞭を打って前に進む。ターゲットまであと少し。
『リョウタ後ろ、3』
ここまでは聞こえたけど、あとはもう思い出せなかった。
バシャン
「おい、こら兄ちゃん起きろ」
水をかけられて目を覚ます。ガタガタと震えが止まらない。
「何だ?こいつ…弱ってんぞ」
「スタンガン強すぎたかなー?もう一回当ててみる?」
「よせ。やっと起きたんだ。」
手首を後ろで縛られたまま床に座り込んでいた。目の前には壊れたインカムがあった。
(失敗した…)
歯がカチカチと鳴るほど寒くて、何も考えられなかった。ただひたすら心の中で謝罪し続けた。
「どうした?怖いか?」
「っ…っ、」
「…熱?」
敵がおでこを触ると熱いと言っていた。立ち上がった敵を見ると、その敵は目を見開いた。
「…こいつ、可愛い顔してんな」
「はぁ?どっからどーみても…。あれ…たしかに、まぁ、悪くないな。旦那様も気に入りそうだ」
「遊んでからにする?」
ヘラヘラしはじめた敵の意図が分からなくて、悪寒に耐えることだけを考えた。
服に手をかけられて、ビクッと跳ねた。濡れた服が冷たくて寒い。
「お着替えしますね〜」
そう言われたのに縄はそのまま。中途半端に脱がされて寒くて震える。ぼんやりしたままでいると、下も脱がされて、初めて危機に気付いた。
「やっ…めろ…」
「大丈夫大丈夫。」
足を動かすと余計に脱がされやすくなって、遠くに置かれてしまった。
(最悪だ!)
ぎゅっと目を閉じると、ふわりとタオルに包まれ、驚いて敵を見る。
「悪いことはしねぇよ?可愛い兄ちゃん?」
口に熱い舌が入ってきて驚く。抵抗もできないまま、されるがままになった。
「な、アレ使おうぜ」
敵がもう1人の奴に言うと、ニヤニヤしながら錠剤を口に入れた。そのままリョウタに近づき、今度はこいつが舌を絡めた。
「ん!?んーー!」
錠剤が入ってきて、慌てて押し戻す。より舌を絡めることになって気持ち悪い。鼻を摘まれた瞬間、口を大きく開けてしまった。
ゴクン
「はぁーっ、抵抗しやがって」
「可愛く鳴いてくれよ」
バクバクと心臓がうるさくなる。舌で絡め合った分、溶けるのが早いのか、痛いほど熱を持ち、勃ち上がるのが恥ずかしかった。
「やっ…だ、熱い、あつ、い」
「はぁ、はぁ、こいつ、イイな…」
「ぅっ、ぁっ、ぁっ、」
レンが耐えられないのが、今なら分かる。狂ったように扱いてすぐにでも解放したい。何も考えられなくて、縄を解こうと必死になる。
「暴れるなって。出したいんだろ?」
「美味そうだな、もう露もながしてる。」
今にも爆発しそうなモノに、敵の顔が近づく。
ジュルッジュルジュル
「ひぁっ!?ーっぁあああー!!ぁああ!」
「快がり方最高だな!これは上モノだ!ボスも喜ぶぞ!」
一瞬何が起こったのか分からないまま、とんでもない快感に腰がビクンビクンと跳ねる。
「あ…っ、ぁ、…ぁ、」
「やば…こいつ、可愛いすぎるな。」
「次は俺の番だ」
力も入らなくて、先程出したのにまだ勃ち上がったままだ。お尻を撫でられて、クリームが塗られた。
「何っ!?熱い、っ、やだ!」
温感なのか熱を持つソコに首を振って抵抗するも、指がぐっと入れられ、背中が反った。
「ーーっ!!」
「こいつ、感度良すぎじゃね?」
「当たり前だろ。あの薬飲んでんだ。俺も、少し効いてるんだよな…」
焦ったように指を抜き差しされて、訳がわからないまま叫ぶ。涙が溢れて、叫んでも逃げても快感が襲ってくる。理性は既に消えていて、ただ泣き叫んだ。
「はぁ…はぁ、入れるぞ」
「やだぁ!やだ!っ!誰か、誰か!!」
「っ、ふふっ、誰も来ないさ」
「やだ!助けてっ!嫌だ!」
熱いモノが当てられて、ググッと入ってきて涙がポロポロ流れた。
「っぅあああーーっ!」
パンッパンッ
肌と肌がぶつかり合う音がする。
「ひぃっ、ぁっ、う、っあ、っ!あ!」
「ふふっ、せまいなぁ〜処女ゲット〜」
「やぁ!おか、っしくなる、っぁああ!へん!へん!やだ!!っぁああ!!」
「イきそうかー?初めてなのに後ろで、とか最高だろ?」
(知らないっ!こんなの!おかしくなる)
奥を突かれる度に意識が飛びそうになる。ダメな所に当たると、勝手に声が出て、目の前がチカチカした。床に顔を擦り付けて、必死に叫んだ。
「あっ!あっ…う、ふぅっ…あっ…」
「こらこら〜…可愛い顔が台無しだろ。ほら、口はここ」
「んむっ?!んっ、んっ!」
喉まで熱が入ってきて驚いて目を見開く。青臭い匂いに歯を立てようとすると髪を引っ張られた。
(苦しいっ…もう…意識が…)
呼吸が出来なくて朦朧として、目を閉じようとした時、目の前の男が倒れて、支えがなくなり、グシャと床に落ちた。そして、後ろを犯していた男も横に倒れた。
(終わった…?)
「見つけました。回収します。」
「…さ、き…?」
見上げると真っ黒のロングコートの任務服を着たサキがインカムに向けて話していた。右手に持った銃からは煙が出ている。
(サキが…助けてくれた…よかった…)
「無事…かは…。…2人の男に…レイプされてました。2人は今殺しました。…壊れたインカムもあります。…サトルさんの応援ください。」
ズルリと抜けたモノにほっとしたのも束の間、奥が疼いて焦燥感が襲う。
(うそだ!いやだ!アレがまた…っ!)
「あっ、ぁっ、ん…ふぅ…」
歯を食いしばって耐えるも、腰が勝手に動いてしまう。
(恥ずかしいのに…っ、止まらない)
「さき、っ、手、外してっ、」
「あ、あぁ。」
サキが銃で縄だけを撃つとパラリと縄が落ちた。
(やっと!触れるっ!)
サキがいるのも忘れて、熱を握り激しく扱いた。
「はぁっン!あっ!あっ!ーーっぁあ!」
物凄いスピードで吐き出して呼吸をする。サキは目を見開いて凝視していた。
(足りない!全然足りない!)
「あぁもうっ…!なんでっ、ぅ、ぅあ」
恐る恐る後ろに指を持っていくとサキに手を掴まれた。
「サキ…っ、疼くんだ!うしろ、かゆくて」
「リョウタ…もう少しでサトルさんが…」
「離して、お願い、足りないっ、おかしくっ、なりそうっ…っ、なんだ」
涎も垂れてるのも気付かないままサキに助けて欲しくて訴える。
(終わらせて欲しい)
「サキ…っ、んふっ…ん、ん」
「んっ、ん、俺が…イかせてやる」
(サキと…キスしてる…。)
気持ちいいキスに酔いしれていると、サキの細く長い指が入り、先程の快感が襲ってくる。
ゾクゾク!!
サキの服を握って腰が浮く。
(ダメだ、おっきい声…出ちゃうっ!)
苦しくなって首を振ってキスから逃げた。
「あっぁああ!ぁああーッ!!」
「ふーっ、ふーっ、」
「気持ちっ、サキっ、そ、こ、ダメ、ダメダメ!!怖い!ヤダァ!!」
(なんか…クる!どうしよう、どうしよう)
「ごめんっ、リョウタ、ごめん」
「っぁあ!ダメ、やだぁ、怖っ、い、ン…っぃ…く、イく!!サキッ!ーーッァアァア!」
すぐにおかしくなる場所を的確に刺激されて、猛スピードの絶頂に必死で呼吸をする。
サキの服を破れそうなほど強く握って腰を浮かして吐き出した。
(ウソだ…まだ…足りないっ!)
涙を流して、嗚咽が止まらない。怖かった。ひたらすら快感を求める浅ましい自分が。それを見られて、ルームメイトに手伝わせていることも辛かった。大事なものを失った気がして、扱きながら泣いた。
「怖い、ヘン、ヘンになるっ!嫌だ!」
「リョウタ、ごめん。ごめん。泣くなよ」
「サキっ、サキ、っっ!っぅああ!」
「俺がいるから、だから」
「っぁああ!サキっ、だ、め、そこ、っ、当たるっから、そこっ…ッァアアーーッ!!」
サキに何度も何度もキスされて、細い指で刺激してもらって、気持ちよくてふわふわと意識が薄れた。
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