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第187話 すぐ言いたいタイプ
(エイミーさん、シズクが好きなんだ!三角関係だ!)
リョウタはニヤニヤを堪えられずに口元を両手で押さえた。
「まーたニヤついて…。」
サキの呆れた声を聞いてリョウタは両手を放し、サキの手を引いて部屋に入る。
「三角関係!三角関係だよ!」
「お前さ、秘密とか守れないタイプだろ」
「えっへへ!」
「一応言っとくが褒めてないからな?」
サキは呆れながらもリョウタの話を笑顔で聞き、じりじりとリョウタに近づき、腰や首を撫でる。
「それで…ンッ」
リョウタはサキの手が服の中に入ったところでやっと手を意識し、サキを見上げた。
「ん?それで?」
「手、やめてよ」
「いいでしょ、別に」
触りたいんだもんと甘えられると、いいかな、と思い、また話し始めた。
「エイミーさんが…っ、っ、ん、ふっ、」
胸を通ってキュッと摘まれるとリョウタは話し続けることができなかった。サキの手を掴むとサキはゆっくりとリョウタを押し倒した。
「リョウタ、する?」
「なん…だよ…急に…まだ朝だよ?」
「リョウタが隣にいたら関係ないよ」
柔らかいキスが降ってきて、服を脱がされる。全身にキスされれば堪らなくて切ない。朝ごはんがまだなのに、と一瞬過ったがリョウタは目の前の気持ち良さに縋った。
ぎしっ ぎしっ ぎしっ
「っぁう!!っあ!っっ!!」
「すごい吸い付いてくる…今日リョウタもシたかった?」
「はぁっん!!ぁっ!!あっ!!」
サキの問いかけに必死に頷いて、あまりにも奥を責められてトびそうになる。
(なんか今日すぐイっちゃいそうっ!)
ガクガクと震える足が浮く。サキは微笑んでそこから激しく奥を突き始めた。
「あっ!!?っぁあ!?っぁあああー!」
「逃げんな」
「あーっ!強い、強…っ!」
涙を拭われて初めて泣いてることに気付いた。目元を撫でる手は優しいのに、腰の動きは意地悪だ。
「っあ!っあ!あ!っ!っ!!」
「イって」
「っあーーーーッ!!!」
勢いよく吐き出して、中がじわりと温かくなった。
「ん…中、ダメだよ…っ、今日、アサヒさん外行くのに…」
「やべぇ…そうだった。忘れてた。ごめん」
息を整えながら、眠ってしまいたい体に鞭打って起き上がる。
「気持ち良かったぁ…」
サキを抱きしめると嬉しそうに笑ってくれた。
しばらくゆっくりして、リョウタは中を出さないとと風呂場に行った。
「「あ。」」
上半身裸のアサヒが、眠るミナトを抱っこしているところに鉢合わせた。
「あ、アサヒさん先にお風呂どうぞ!!」
「そうか?悪いな。」
シーツに包まれて眠るミナトの首や背中には大量のキスマーク。そしてアサヒの背中には引っ掻き傷があった。
(うー…アダルティだ!サキに言わなきゃ!)
リョウタは目的を果たせないままサキのところに戻り、アサヒの話をすると、サキはまたうんうんと聴きながら、また服の中に手を入れてきた。
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