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第3話

老人の口腔内に蜜が注がれた。 「んん、んー……っ」 「んん、はっ、はっ、あ……っ」 老人の口の中では、まだドクドクと蜜が流れ出ていた。 それを飲み込む老人。 やがて後ろでは、繋がれていた肉棒をゆっくりと抜き、 力なく倒れこみそうな未緒の体を片手でゆっくりと腰から頭を順に寝かせた。 老人の口はまだ未緒の先端を舐めていた。 男は一言、 「失礼します。」と言い残し、部屋を出ようとしていた。 ふと老人がこう言った。 「中出しはしておらんじゃあ、ないだろうな」 「はい、榊様。…ではしばし失礼致します」 そういうと男は部屋から出て行った。 主人の見えないところで、抜きに行くのだ。 この香游楼の顧客は、商品への中出しは厳禁なのである。 ほとんどの顧客が老いた人種で構成されている。 富を気づき上げはしたが、歳には勝てなかった。 なので、こうした行為に遊びを見出したのだ。 香游楼はこうしてなりたっていた。 部屋には媚薬混じりの独特とした線香の香りが薄らぎ始めていた。 線香が消えかけていた。 ふと榊は媚薬混じりの線香に目をやった。 「線香の二本目の灯が落ちそうじゃのう」 「どれ、三本目を灯せ!」 護衛の男が動く。

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