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第7話

「先生、榊様より初診依頼の受け子をお持ち致しました」 燕尾服の男がそう告げると、 「やあ、やあ、いらっしゃい!待っていたよ!」 部屋奥の椅子から立ち上がり、こちらへ白衣の男が駆け寄ってきた。 「やあ、僕はここの主治医の天沢だよ。よろしくね!さっそくなんだけど、今日中に君を仕上げて欲しいと言われているんだ!まずは計測からちゃちゃっと済まそうね!」 そう言いながら、天沢は未緒の両手をぎゅっと握り締め、ブンブンと上下に振り回した。 「じゃあ要君~!身長からよろしくね!」 「はい、先生」 白シャツの子がそう答えると、燕尾服の男が、 「本日榊様は一八時にはこちらへ赴くと仰せです」 「うん、わかった。一七時には取りあえず整えておくから~」 それを聞いた燕尾服の男は天沢に一礼して部屋を退出した。 「さあ、こちらへ」 白シャツの子が未緒の手を掴み、天蓋の付いたベッドに座らせた。 「着物を脱いで、裸になれ!」 「…えッ?」 「今日は時間がない。さっさと脱げ!」 そう言うと、白シャツの子が着物の片方を強引に引っ張り肩部分を脱がせた。 「これこれ、要君。乱暴にしちゃダメだよ」 ギシッという音と共に天沢がベッドに上がった。

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