8 / 39
第8話
「ほ~ら、肩の力を抜いて~。」
背後から天沢が肩越しに抱きついてきた。
「帯緩めようね♪」
肩から腰へスルリと手が帯の中へ落ちてきた。
帯の結び目をあっという間に解かれ、着物とふんどし姿にされた。
「ふんどしはいかんね。ここの客には好かれない姿だ。取ってしまおうね」
天沢の手首を掴み、阻もうとするも、目の前に居る要がその拒む手を掴んで離さない。
天沢と要の前には、一糸纏わぬ未緒の姿があった。
「こっち」
未緒の手首を掴み、見たこともない計測機に乗せられ、頭に板を当てつけられた。
「次はこっち」
手首を連れられ、その台に体が乗ると下のメモリが動いた。
胸囲、腹囲を測られ、乳首までもメモリの付いた紙のようなもので計測された。
それらを要が測り、紙に書いていた。
「うん、うん。乳首、小さくていいね!色も絶妙なピンク!最高な出物だね♪」
計測していた要の後ろから、天沢が声をかける。
天沢の声には一々反応しない要の手が、未緒のモノを手にとった。
「…ッ」
顔色一つ変えず、メモリの付いた紙を巻き付けた。
長さと廻り同断を測った。
ともだちにシェアしよう!