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第26話

この粘り気は要が弄った後にまた出たであろう精子か。このぐらいなら今は水洗いの洗浄で十分と考え、石鹸は使用しないことにした。 「おう、氷持ってきたぜ!」 桶に入っていた水を一旦流し、新しい水と氷に未緒の皮が捲れた先端を入れた。 「ん……ぅ……」 熱くなったモノが冷たくなり、起立していたモノも緩やかにテンションを下げていった。 「もうそろそろ大丈夫だね。要君、クローゼット部屋から白い着物を取ってきてくれるかい?」 「はい。先生。絵柄は如何致しますか?」 「う~ん、榊様から白の着物としかご要望がないしね。そうだ初祝いという事で花模様が描かれているのと長襦袢は紅色でお願いね。帯には金色をどこかに入れてめでたくしよう」 「ご承知いたしました。頭に付ける花は何色に致しますか?」 「着物の指定してきた色が白だったから、花も白にしてあげよう」 「ではご用意してきます」 「うん。よろしくね」 そう言いながら天沢は未緒の先端を氷水に付けたまま、玉には両手ですくった氷水をかけていた。 「…あの、もう…大丈夫ですから」 「あぁ、ごめん、ごめん。冷たかったね。勃起も治まったようだし、少し湯で体を温めようか」 ここの湯船は総檜で作られていた。風呂場全体に檜の良い香りがしていた。湯船は四人が同時に入れる余裕がある。その湯船の小さな一角に未緒はちょこんと座った。 「ふふっ、本当にキメ細やかな肌だね」 檜の湯船から未緒の肩を撫で、湯船から片腕を取り出した。

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