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第24話
藤巻はどんな自分を見ても一緒にいてくれるだろうか。
幻滅されたらどうしよう。
何でもすると言ったのはどの範囲内だろう。
怖かった。
受け入れてくれる人が去っていくことほど寂しいことはない。
仲の良いものがいなくなるのならば、始めからいないほうが良い。
苦痛を感じたくないから。
少しでも心の傷をつけないように。
そうやって生きてきたし、これからも続ける気でいた。
だが、彼によって新たな繋がりを得た今、関係がなくなるのは嫌だった。
だから問うてみる。
「来週からまた無期限の休暇を取るけど、付き合ってくれる?」
「ヒートですか?」
「そう」
「わかりました」
彼まで休みを取る必要はない。一緒にいる時だけ必要な快楽を与えてくれればそれで良い。だが、彼も一週間程休みを取ってくれた。
会社側も入社して一年も経っていない人間をよく休暇を取らせてくれたものだ。流石aだなと感心する。
そして新たな休みが始まった。
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