18 / 40
第18話
部屋に踏み込むと目を疑う光景が広がっていた。
「あぁっ。んんあやだぁ、もっあっあっあっあっ」
「おい、動かなくなったぞ水浴びさせろ」
「んひゃぁあ あぁぁん、い、いっっくううぅ 」
「あぁ、もっと…もっどぉぉお 」
ガ少年たちが複数の目元だけの蝶のような仮面をつけた大人たちと体を交えていたのだ。
白めを向きながら体をびくびくと震わせるもの、ぶちゅっとお尻から白濁の液をだしながら痙攣している者、男のペニスを咥えている者。
腰を打ち付けられている者、はたまた床に転がされたまま動かない者
そんな光景を前に呆然と立ち尽くしていると、神崎が僕達の手錠を外しながら話し始めた。
「彼らは一週間後に競りに出されます、わかりやすく言えば売りに出されます。
まぁそこまで持てばの話ですが」
神崎は阿鼻叫喚の中、側にかけてあったベルをガランガランと二回鳴らした。
「調教は終了です。それともう少し丁寧に扱いなさい。これでも大事な商品なんですから」
そのアナウンスでマスクをした男達は子供達を置いてぞろぞろと外に出た。
取り残された彼らは地面に突っ伏したまま、辛うじて息をしているだけで動かない。
「では、部屋の清掃と商品の整備を行いなさい。
そこに立て掛けてあるシャワーとタオルは好きに使いなさい」
「え?」
「今から、彼等の面倒を見ろという事です。商品の手入れ。監視です。浴びさせたら待っていなさい。」
それだけを言って、神崎は出ていってしまった。後を追ったけど既に扉に鍵がかけられてしまっていた。
「これを処理ってまじかよ」
鼻をつく形容しがたい臭いが充満した室内は、いるだけで吐き気を催しそうだった。
でも、このままにしておくわけにもいかない。
僕は意を決して側に倒れていた少年に声をかけた。
「…だ、大丈夫?」
でも、返事は無くて体をビクンビクンと震わせるだけだ。
「やるしかないよね」
仕方なく少年の体を抱き抱える、とはいっても僕の力じゃ完全には持ち上げられないので、両脇に腕を入れて引きずる形になるのだけれど。
「シャワーはどこかな?」
「こっちだ!」
そうやって、ホムラ君が見つけてくれた色んな器具の用な物が置いてある部屋の奥の壁にかけてあったシャワーの場所まで二人係で運び、水を浴びさせた。
石鹸なんてものは無くて嫌な臭いまでは取れそうに無かったがなんとか滑りだけは取れた。
でもそれ以上に
「やぁっ!うひっゃ んぁあ 」
白目を剥きながら先程もあげていた悲鳴のような猫のような声をあげては体をビクンとさせるのが怖かった。
それに、反応したままのアソコがトロトロと透明な何かを出したままで、時々小便まで垂れる始末だった。
「ごめんね、きついけど頑張って」
そう言って冷たい水を当てて気休め程度の洗浄をざっと十数名し終える頃には、体も心も疲れきっていた。
ともだちにシェアしよう!