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第28話
重く酔ったような快楽に埋め尽くされた頭を必死に動かす。
聞こえてきた音を拾い情報にする。
どうやら私は商品にされたらしい。
こんなに重い薬は久々だ初めて私が奴隷になった日以来かな
薬は嫌い、いずれ私を殺すと知っているから
何故ならみんながそうだった
廃人と化せばゴミのように廃棄されるだけ、そんな人生は嫌だだったんだ。
体が動かない、音の振動ですら感じる体が苦しくて堪らない。
けどまだ命はある、意思もある。
今できるのはただ買い取られるのを待つしかできないけどだからどうかマシな人間のところにと祈る
カンカンと高い木槌の音が鳴り響いた
「それでは1億の値がつきました!良いですねぇ、それではえぇと、WB様ご所望の扱い方はなんでしょう!」
虚ろな目で新しい主人となる者を見る。
酷く太った醜い豚のような女だ。
「そうですわねぇ、私はその人形のような顔立ち、柔らかな肌にとても惹かれました。是非手にとってみたかったのでこの値で買えて得した気分ですよ。あぁ、想像しただけでイッてしまいそう…甘美なことを願いますわ。
私は彼女を装飾品と食用にしたいので、加工をお願いしたいですわ…あ、そうそう少し摘まませていただきたいので血をくださる?」
…何を今言われたの?
装飾? 食用? まさか、食べられるの私?
それはあまりにも唐突な死刑宣告だった。
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