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第6話

「ガキ、起きろ。」 「・・ひっ!...ここは?」 「取り合えず降りろ、話はそれからだ」 男は寝ている間にかけた手錠を引っ張って車から引きずり降ろされる 男にされるがまま足を動かすが、上手くバランスが取れずに何度かつんのめって転びそうになった。 周りは木々に囲まれて、道はくねくねとしていて前の見張らしも悪い。 「着いたぞ、座れ」 男がそう言って立ち止まると予想だにしなかった光景が広がっていた。 「なっ、なにこれ」 ずらりとそこにいたのは自分と同じくらいかそれ以上の少年が座らされていた そしてその集団の前には如何にも金持ちが住んでいそうな屋敷がそびえ立っていた。 皆怯えた表情をしていて、周りを伺っている。 中にはここに連れてこられる前に暴力でも受けたのだろう、目を青く腫らしている人や中にはシャツに真っ赤な血が絵の具を撒き散らしたかのようについている者もいた。 只、その人事態には外傷はなさそうなところを見ると周りに居たものの血だろうか 自分で最後だったんだろう、到着して間もなく屋敷の扉が開かれた 「やぁ、皆元気?元気じゃないと処分だよー、なんちゃって」 そこから歌うように出てきたのは、自分よりか年上の青年だった。 髪の毛は赤みがかった茶色で、ぱちりとした右目に泣き黒子がある。顔立ちは非常に整っている青年 「さっそくだけど、君達には今から僕の飼いビトになってもらうよ。 わかりやすく言うと奴隷ってとこかなぁ」 だが、自分達をまともな運命にはたどらせてはくれなさそうだった。

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