「ふざけんな！なんだよそれ」 沈黙を破るように突然声をあらげたのは、先程Tシャツが血まみれになっていた少年だ。 「俺は、お前らに家族を殺されて無理矢理つれてこられた挙げ句、お前の奴隷？ご奉仕？ふざけんじゃねぇ！」 覆い被さっていた青年は明らかに気分を悪くした様子で舌打ちをした。 「殺したのは俺じゃないよ、それに殺されたのは君が潔く来なかったからじゃない？」 「はぁ？」 「だって、そうだろう？君が素直に来れば君の家族は犠牲にならなかった。 少なくとも僕はそう言いつけてある。」 「だからって俺らがお前らにそれだけのことを」 「金を返さなかった。 親に習わなかった？お金は借りたら返すって それを君達の親、または親戚はしなかった。 なら、強制的に返してもらうしかないじゃん 親の尻拭いを子供にさせんだよ、大人っは中々反省しない生き物だからね。 それで君達に交渉しに行った結果、そこでも愚かな行動をとるからそうなった、もっと言えば君の理解が遅かったんだよ。 君が！馬鹿なせいで！家族は亡くなった！！」 「クソがぁ！」 少年は目を血走らせ、叫びがら青年に突進した 「うざいなぁ」 するりと胸ポケットに手をいれたと思ったら、次の瞬間、空気が破裂するような音がなり直ぐ様 共に少年がばしゃりと顔面から地面に倒れた。 彼の顔付近から血がドロリと流れ砂利を濡らす