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第9話

クチュともぐちゅとも言えない音が、粘りけを持って耳に届く。 上下に動く手に合わせて頭や背中にぴりっとした刺激が走った 「あっ、ん…ぁあ」 体を震わせながら腰をくねらす。 中からじわりじわりと込み上げてくる熱、そして触られてる僕のモノが、むず痒くてそしてもっと触ってて欲しいと思ってしまう。 「初めてみたいだね」 くくっと上から降ってくる笑い声と共に、先っぽをぐりぐりと擦られると、ぞぞぞとおへその辺りがずくんと重くなってきた 「あっ、だめ 何かくる、出ちゃう」 「出して」 「ぁ…っでちゃ…ぁあああ」 僕の体は弓なりに反れてがくがくと腰が震えた、さきっぽからはおしっことはまた違った何かがどぴゅっと飛び出て、視界はお日様を見た時のように白くなって、解放感に包まれた。 初めての感覚に恐怖を覚えながらも、夢中になってしまいそうな予感もあった。 余韻に浸っていると急に視界が明るくなった。どうやら、目隠しを外されたらしい 僕の上に覆い被さっていた青年の綺麗な茶色の目と合うと、口を三日月のように歪めて口を開いた 「今の感覚が気持ちいいっていうんだよ。 これからはこういう「ご奉仕」をしてもらう、わかったね。 大丈夫、すぐどうでもよくなっちゃうよ。」 「…気持ちいい」 正直、ぼやけた頭で半分も言っている意味はわからなかった。 ただ、今得た感覚が気持ちいいというのだけが 印象深く残った。

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