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番外編 航くんの開発日記

時は少し遡り、満と航の部屋では誉が携帯を取り出して片手をあげて部屋を後にした後。 満は航の腰を掴んで強く腰を振る。 肌がぶつかる音が部屋に大きく響いていた。 「や、イグッ…イグッ!」 「おっと!」 「な、何で?なんで…とまるの?」 航の声も満の腰の動きに合わせて大きくなってくるが、じゅぽっという音を立ててペニスが引き抜かれる。 後少しで高みまで登れた航はついつい不満げな声が漏れてしまう。 身体はすっかり満から与えられる快楽に染まってしまって誘うように孔が収縮を繰り返す。 手は拘束されておらず自由になっているので、満に見える様に腰を上げて孔の縁に指をかけて胎内が見える様に開く。 「そういえば、来週は親戚が集まる婚約発表のパーティがやっとありますね」 「なんで今そんな事…あぅっ!」 満は健気に孔を開いて見せている手の甲を撫でた。 そして勢いよく目隠しを外すと、急に明るくなったからか航は眩しそうに眉をひそめる。 そんな航を抱き上げてディープキスをした。 ぐちゅぐちゅと舌を絡ませると、航の肩は跳ねるがまだ手を離していいと言っていないので自ら孔を拡げた体勢のままだ。 「いえね?正式に婚約したと連絡は来ていたのですが、私も航くんもお互い研修やらなんやらで忙しいじゃないですか?だから、パーティーがこんなに遅くなったのはいいんですが、身体はこんなに私色に染まってるのに、舞子ちゃんと婚約して本当に彼女を抱けるんですか?」 「なっ!」 ぷっくりと主張をしている乳首をきゅっと親指と人差し指で軽く摘まむ。 そのまま指を開いたり閉じたりして乳首を刺激すると硬度を増す。 満は見せつける様に大きく口を開けて舌を出し、航の乳首に舌を近付ける。 それを食い入るように見つめていた航の喉からごくんと生唾を飲む音が聞こえた。 「ひぅっ!」 「こんな乳首に息を吹き掛けた位で潮吹きしちゃうなんて、若様のちんちんは本当に雑魚ちんちんですねぇ」 「そんな…」 舌が乳首につくか着かないかのところで、満が急に乳首に息を吹き掛けた。 予想外の刺激に航のペニスからは透明な液体がピュッピュッと吹き出し満の胸を濡らす。 そんな航のペニスを指先でつつき、クスクスと笑うとついに航の目からは涙がポロポロとこぼれる。 「お腹疼いてしかたがなかったのに、焦らしすぎましたね。入れていいんですよ?」 「やだ…そんなの…いらな…」 「身体は正直ですよ。腰が降りてきてますけど?」 「違う…ちがうっ!」 満が微笑むと、航は首を振って必死に否定の言葉を口にするが快楽に染まった身体は更なる刺激を求めて意思とは関係なく動く。 とんっと航の臀部が満の股関節に当たる。 腹の奥を押され、航は刺激から逃げようと身体を丸め満に抱きつく形になってしまった。 そんな航に満足そうに頬にキスをする満の気持ちは届かない。 満が初めて航を見かけたのは何かの親戚の集まりだった。 大人達の挨拶が終ると、当然子供には退屈な時間になる。 大きな料理旅館の中庭には大きな池があって、その畔で肩ぐらいまでの髪の長さの目のくりっとした子供が立っていた。 その子に目を奪われて居ると、遠くからその子を呼んだのかそちらに振り返った時にふわりと髪がなびく。 そのまま走って居なくなってしまったが、その時の衝撃が忘れなれなかった。 そんな経緯から満は航に並々ならぬ執着を見せているのだった。 「あぐっ。お゛っ。お゛ぉ…」 「ドスケベなスクワットも上手になりましたね。こんなエッチなトレーニング家でもしてるんですか?」 「そんなこと…して…なっお゛っ」 「気持ちよくなると声も我慢できないし、腰ヘコも止まらないのは何でですかね?」 膝に抱き上げられた状態で自然に膝を落とした航だったが、動きにくかったのかしゃがむような体勢になった事でスクワットをするような形になる。 意識しているのか、無意識なのかピストンが止まらない。 しかも自分で気持ちの良いところを探して動いているようだ。 「ひぎゅっ!まっ…まって!」 「あなたのゆるい腰つきではいつまで経っても終らないので、お手伝いします」 もどかしい動きに我慢できなくなった満は航の腰を掴んで自分の方へ引き寄せる。 しゃがんでいる様な体勢だった航は引き寄せられた事でバランスを崩し、満に抱き止められる様な形にになった。 激しく下から突き上げられ航は強制的に快楽の沼に落とされる。 「あっ…あ゛ぁ、あり…ありがとう…ござい…まひた」 「いえいえ。どういたしまして」 行為が終ると、航の腹の中へ中出した精液が逆流している。 何度も体位を変えながら抱かれ、流石の航も息が絶え絶えだった。 なんとか絞り出した声が感謝の言葉だったのは満の指導なのかもしれないなが、うつ伏せで精液を逆流させながら横たわる航の姿を満は何枚か写真に納める。 何食わぬ顔で航を抱き起こしディープキスをすると仰向けで寝かせて、膝を持ち上げた。 それに驚いた航が抵抗するが、上手く動けていない。 「もうむり!できな…」 「大丈夫。私もあなたほど絶倫じゃないので、もうしませんよ?ただ、中に出した物を掻き出さないとお腹壊しちゃうって何度も言ってますよね?」 「自分でするから!やめ…あ゛ぁぁぁ」 クスクスと笑われ、航の頬がさっと赤くなる。 そんな航の事などお構い無しに満は航の緩みきった孔に指を突き立て胎内を掻き回す。 ぐちゃぐちゃという水音を立てて掻き回すと、指の隙間からもう既に少し透明になりはじめた精液が溢れてくる。 あまりにも屈辱的な行為に航の目から再び涙が流れ出す。 そんな航の事などお構い無しに、指を動かし腹の中の精液を掻き出しながら行為中に散々弄りまわした乳首も一緒に刺激をすると呆気なく航が絶頂した。 「ふふふ。いやいや言ってても身体はすっかり私の物ですね」 「違う…俺は…」 「良いんですよ?身体だけの約束ですからね。また今度は婚約発表のパーティーでお会いしましょうね」 仰向けで大きく開いた足を震わせながら孔を収縮させている姿を満は再び取り出したカメラで撮影する。 写真の後には接写で動画も撮られ、ひくひくと精液で濡れた孔の後にぷっくりと赤く膨らんだ乳首や泣き腫らした顔なども動画に納められた。 動画をネタに揺すられた事はまだないが、真面目な航はその存在を恐れていた。 一歩間違えれば自分の今居る地位や如月家の長男としてのプライドなどズタズタに引き裂かれて、如月家の恥として生きなければならなくなる。 名門なんてくそくらえだと思っていたが、いざそれが剥奪されるかも知れないという恐怖を味わうと今まで享受してきた物や者が手の平を返して自分を蔑んでくるのでは無いかという別の恐怖に教われた。 だから、航はなんとか理性を保っていられたのだった。 満がシャワーを浴びている間に航は疲労感からか眠ってしまっていた。 気が付いた時には満との事は夢だったのではないかと思うほど身体に痕跡もないまま自室で目を覚ました。 「本日はおめでとうございます。“若様”…」 「あ、ありがとう…」 新しい研修科での研修が始まると、本当に満との事は夢だったのではないかと思い始めた頃に婚約者との婚約発表のパーティーが親族を集めて執り行われた。 当然そこには遠縁である吉高家も来ており、満はパーティーが始まる前にふらっと控え室にやって来た。 「これは私からの細やかな贈り物です。お納めください」 「あ、あぁ…」 「是非とも今身につけていただけませんか?」 満はシンプルな飾り気のない紙袋を取り出し航に渡した。 航は渡されるがまま紙袋を受け取る。 促されるまま紙袋を開けると、何やら布が見え持ち上げて見ると不思議な造形をしており思わず首を傾げてしまう。 「さぁ。早くしないと始まってしまいますよ。私もお手伝いしますから!」 「えっ?いや…」 着替えの為の衝立の後ろに連れ込まれ着ていたスーツをあっという間に脱がされる。 航が戸惑っている間に、ここに足を通せや、ここに手を入れろと言われそれに従っているとあっという間に布面積の極めて少ない下着姿にさせられた。 形は女性用の下着の様だが、もう紐と言っても過言ではない。 そんな姿の航の乳首にアクセサリーを取り付け、尻を撫でたがと思うと孔に何かを押し付けられ抵抗する前に腹に何かを埋め込まれた。 「うぐっ」 「ふふふ。不意打ちで入れたからぎゅうぎゅう締め付けてきますね?」 「やめろ…あ゛っ」 「ここでは大きな声出したらダメじゃないですか?」 後ろから揺さぶられ、乳首に取り付けられたアクセサリーがチャラチャラと動きに合わせて鳴る。 声が出るのを何とか我慢しようと口許を押さえたところでコンコンと扉がノックされた。 「如月様そろそろご用意できましたか?」 「も、もうしわけなっ…あと、少しっ!」 「まだお時間ございますので、ご準備できましたらお声がけくたさい」 外からスタッフの声がして、航の中が更に締まる。 満に揺さぶられつつ何とか声を振り絞り、返事をするがスタッフの気配が消えたところで航の足がガクガクと震え絶頂した様だった。 満は赤くなった航の頬を撫でてディープキスをすると航の奥深くに白濁した液体を吐き出す。 ゆっくりとペニスを引き抜き、そのまま緩んだ孔に玩具を押し込む。 「さぁ“若様”準備しましょうか?」 へたりこんでしまった航の腕を取って立たせ、スーツを元に戻していく。 下着は先程着せた紐のような物だけで、腹の中には満の精液と玩具が埋め込まれている。 そんな状態でも航は立派に婚約者をエスコートし、来賓達へあいさつ回りをした。 「本当におめでとうございます」 「ありがとうございます。おば様」 親戚のマダム達にもにこやかに対応する航の姿を見ながら満はのんびりとシャンパンを舐めるように飲んでいる。 そろそろ会もお開きというところで航の顔が赤くなっているのに周りが心配げに声をかけるが、航は片手を上げて大丈夫ですと声をかけていた。 「おかえりなさい。立派でしたよ?“若様”?」 「くそっ!お前のせいでっ!」 控え室で待っていた満が声をかけると、航はドスドスと満に近付くが急に膝から崩れ落ちる。 下半身からはヴィーンと小さなモーター音がしていた。 「じゃあ、今夜も楽しみましょうか」 玩具のリモコンと、会場であるホテルのカードキーを航に見えるようにかかげると満は人好きしそうな柔らかい笑みを浮かべる。 航にはその言葉が断頭台に向かう号令の様に聞こえた。

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