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第23話

ブロックしている筈なのに、満から連絡が来たので渋々添付されていた画像を見ると明らかに公衆トイレの様な所でぐったりしている航の横で満が満面の笑みで写っている自撮り写真だった。 航は裸で口許には黒のマスクをしている。 本文には、先日発展場デビューしてカイの報告によって欲求不満の航に気が付くことができたありがとうと伝えてと書いてあった。 「何ふざけた事言ってきてんだよ…」 俺は頭を抱える。 俺だって起きている時のカイとはまだちゃんとはしていないのに、アイツは何楽しそうな事をしているんだ。 いや、確かに他の男達に滅茶苦茶にされているカイの姿を見てみたい気はする。 しかし羨ましく思う反面、俺以外の人間にカイが触られるなんてもっての他だ。 もし目の前でカイに手を出す奴が居たとするなら、どんな手を使ってでも抹殺する自信があると考えていると、さっきのメッセージの後に動画まで送られてきた。 友達のあられもない姿を見るのも少し謀られたが、満の意図を汲んで少し見てみると発展場と呼ばれる所で航を囲んでの乱交が繰り広げられている。 「はぁ…俺もカイと早くセックスがしたいよ」 俺はまだ寝ているカイの頬をちょんっとつついて大きくため息をついた。 メッセージを受け取った翌朝、もう少し時間がかかるかと思っていたのだがカイとのふれあいの時間は思いの外早くやって来た。 なんと、触診と称して起きているカイに触れてから、1ヶ月が経っていた。 カイが起き抜けに泣きそうな顔で俺にすがり付いて来たのだ。 「ほまれ…おぇ…またよっきゅうふまんかもしれない」 「ん?どうしたの?」 「なんか朝になると、胸が痒いみたいなピリピリして、お腹の中はもやもやしてるみたいに落ち着かないし!」 カイの発言についつい俺はカイをぬいぐるみを抱き締めるようにぎゅっと胸に抱いた。 内心ではそれはそうだろうと高速で頷いてしまう。 だって毎晩毎晩疲れて帰って来たら安らかに寝ているカイに手を出す元気もないので、せめてもと乳首を弄ったりたまにアナルを弄ってやってるんだから。 そろそろかなと思っていたところだったので俺はカイの頭に頬擦りしながら微笑む。 「ごめんね。寂しい思いをさせちゃったんだね」 「うぅ、そんなんじゃないけど…」 「うんうん。ごめんね。私が忙しいからだね」 カイの頭をこれでもかとぐりぐりと撫でまわす。 カイは満更でもない顔をしているが、口ではそれを認めない。 それもカイらしいと思いつつ、顎をくいっとあげさせて唇へバードキスをする。 ちゅっと可愛らしいリップ音が部屋に響く。 「ベットで様子をみてあげるよ」 「ん…ほまれぇ」 バードキスだけで力が抜けたカイを改めて抱き直し足取りも軽くベッドルームへ向かう。 満からのメッセージを読んで悔しい気持ちがあったのも事実だ。 俺は上機嫌でカイをベッドに寝かせると、柔らかい素材のパジャマを脱がせる。 真っ白な肌にきれいなピンク色の乳首が眩しい。 乳首を眺めていたい気持ちをぐっと我慢して、ズボンの方へ手を掛ける。 ゆっくりとズボンを下ろすと聖域かと思うほど神聖なペニスが露になった。 いつも寝ているカイのを見ているのに今日ばかりは特別に輝いて見える。 「お腹ムズムズするの?」 「う…」 ヘソの下を撫でてやると、カイがうんうんと首をふる。 あぁなんて愛おしいのだろう。 今から遂にカイと本当の意味でひとつになれるのだ。 下半身がどんどん熱くなってくる。 「ごめんカイ…。私が欲求不満かも」 「ほまれも?誉も欲求不満なの?」 「うん。カイとできると思ったら…恥ずかしいな」 「ふふふ。誉もそんなことあるんだ」 ぐっとカイに下半身を押し付けると、カイがきょとんとして俺のスラックス越しに勃起したペニスをまじまじと見る。 そっと手を伸ばしてきて布の上から触ろうとするので、伸ばしてきた手の甲にちゅっとキスするとカイがふわりと笑った。 そんなカイに俺は我慢できなくなってカイに覆い被さると口の中に舌をねじ込む。 ぐちゅぐちゅと舌を絡めてやるとカイの腕が俺の背中に回って上着をぎゅっと掴んでくる。 「カイ…私の欲求不満も納めてくれる?」 「俺が?」 「そうだよ?カイじゃないと駄目なんだ」 唇を離すとはぁはぁと肩で息をするカイの目を見てお願いをしてみる。 俺の言葉にふわりと笑うカイにスラックスをずらすとカイの腹にぺちんと間抜けな音を立ててペニスが当たった。 俺の勃起したペニスを見たカイは怯え等よりも、喜びの方が勝った様で小さな声でいいよと言った。 「ありがとう」 「俺も…上手くできるか分からないけど誉にも気持ちよくなって欲しい」 カイの笑顔に俺も笑顔で返すが、あぁなんと健気なんだろう。 散々俺に開発された身体は早く早くと俺を求めているのに、カイはそれを別の感情と思っている。 口角があがるのを隠そうともせず、俺はカイの孔にペニスを押し当てた。 ぎゅっと手を握りゆっくりとカイへとペニスを埋めていく。 「カイのナカ温かいね」 「くるし…」 「ねぇ?カイ知ってる?」 「な…に」 「はじめてだとこんなに気持ちよくないんだよ?お腹の裏側コンコンされるとぎゅうぎゅう締め付けてくるのなんでだろうね?」 「あ゛っ!あぁ!」 ふぅと息を吐き出して一旦止まる。 繋いだ手を離してカイの頬を両手で包む。 じっとカイの赤い瞳を見つめながら腰を引いて、小刻みに腰を揺すって前立腺を刺激してやった。 カイの足がピンっとのびる。 ゆるゆるとした動きから激しくしてやると、カイがいやいやと頭を降るが顔を押さえているので感じている顔をじっくりと観察することができた。 寝ている時と同じく声が大きくなりはじめたので、そろそろ絶頂が近いのだろう。 「え…なんで?ほま…」 「気持ちいい?はじめてなのに?」 「キモチイイから…もっ!あ゛うぅぅ!」 「本当にはじめてなの?はじめてなのにこんなに気持ち良さそうなのはカイに“淫乱”の才能あるのかな?」 ピタリと動きを止めると、カイの赤い瞳からブワッと涙が溢れてきた。 俺はそれを舐めようと顔を近付けながらカイを追い詰めていく。 俺の言葉などもう耳に入っていない。 俺の手に自分の手を重ねて自ら拙いながら腰を動かしている。 あの親にしてこの子ありと言ったところだろうか。 気に入らないが満から聞いた話では、如月家の嫡男は歴代淫乱だと業界では結構有名らしい。 如月家の財産や名誉を手に入れる為に親族達はあの手この手を使って如月家に近付こうとしていると聞いた。 航へはハニートラップから根拠のないスキャンダルなども用意されていたらしいが、航にはどれも効果がなかったらしい。 航への調教とも取れる行為は満の個人的な感情もさることながら親族から言われていた事らしいと聞いて心底金持ちとはめんどくさいと思った。 「カイは誰にも渡さないよ」 「ほまっ!ほま…お゛っ」 「あらら。はじめてなのにメスイキしちゃったの?」 当然カイも如月家の人間である事にはかわりなく、婚約者が正式に発表された航に変わって標的はカイになるだろうと満に言われて俺は焦った。 こんなに可愛らしいカイが、親族達に食い物にされると考えるだけで気が狂いそうになっていたのだ。 何よりここまで俺好みに育てたのだ手放してなるものか。 思い切り奥まで挿入してやったらカイが出さずにイッてしまう。 トロリと蕩けた目で俺を見上げるカイに、心底起きている時のカイは可愛い。 寝ていてもあんなに感じていたのたがら、起きている時にもうんと自分は俺のモノなのだと実感させてやろう。 「カイ…大好きだよ。愛してる」 「ほま…んんっ」 また顔を近付けカイへキスをする。 体力の無いカイをキスから解放してやるとふぁっと大きなあくびが出た。 でも、まだ俺はイッてない。 カイには悪いがもう一度腰を動かす。 今度はカイの事など気にすること無く腰を動かすとカイが暴れ出すがぎゅっと抱き締めて動きを封じる。 「ほまっ!ムリ…おれできなっ!」 「カイ。飲んで…お腹の奥で私の精液飲んで!」 俺も覚醒状態のカイとのセックスに自分で自覚しているより興奮していたらしい。 腹の一番奥に出してやると、カイは身体をブルブルと震わせていたが急に電池が切れたように意識を失ってしまった。 ずるりとペニスを引き抜くと、いつも通り口許にペニスを持っていく。 子猫の様に鼻をひくひくとさせたカイにペニスをしゃぶらせるとちゅっちゅっとミルクを飲むように口を動かしている。 これも俺の調教の賜物なのかなとぼんやり思う。 満足したのかペニスから口を離したカイは指をしゃぶってすぅすぅと寝はじめた。 赤ん坊みたいで可愛い。 俺は台所からカイ用の皿を持ってきて尻の下に置いた。 ゴム手袋を着けてカイの開いた孔に指を差し込みぐにぐにと暫く動かすとトロトロと精液が逆流してきて皿に落ちる。 「今日の朝御飯にしてあげるからね。練乳と混ぜてイチゴに掛けてあげようね」 全て出きったのかを指で開いて確認すると綺麗になっていたのでティッシュで拭いてやる。 綺麗になったところでパジャマをもう一度着せて布団をかけてやった。 時間を見るために携帯を確認すると、また満からメッセージが入っている。 今回送ってきた動画に出てくる男達は満がその筋の人を手配しているらしく俺が望めば用意しますよと書いてあった。 俺は思わず携帯を投げそうになったが、ぐっと我慢して携帯を握りこむ。 想像ではあるが、如月家の出来のいいと言われているお坊っちゃまが淫乱調教を受けているなんてスキャンダラスにも程がある。 そんな面倒事の種になりそうなことを俺に報告してくるなよ思いながら、俺は二度寝から起きてきたカイに食べさせるための料理の仕込みをするのだった。

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