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第24話

俺はそれはそれは幸せな気分で目を覚ました。 当然隣にはカイが居る。 起きているカイともセックスする事が出来て、本当に毎日が幸せでカイも元々快楽に弱い家系のお陰で控え目ではあるが“お誘い”をしてくれるようになった。 それだけでも嬉しくて仕方がないのに、健気にも俺に合わせてくれようとまでしてくるのだから表情筋の管理が難しくなってきてしまうという嬉しい誤算まであった。 「んむぅ」 「ふふふ。可愛い」 寝ているカイの頬を撫でると可愛い声があがった。 その小さな声に俺は思わずカイの頬に頬擦りしてしまう。 今日は休みなので何をしようかと考えて居たら、カイの目蓋がふるふると震えだした。 覚醒が近いのだろう。 俺はカイの顔を見つめながら少し涎が垂れているので指先で拭おうとしたところでゆっくりと目蓋が開く。 「おはよう。私のお姫様…」 「んぅ…なに…それ」 俺はにこりと笑いかけながら口許の涎をさっと拭いて、ボサボサになっている髪を整えてやる。 カイが小動物の様にくぁっと大きくあくびをしたので、髪を整えるついでに頭を撫でているとカイは意味が分からないと目を擦り出した。 俺は慌ててそれをとめると、不満そうな声があかる。 目を擦るとすぐに皮膚が赤くなってしまうので、慰める様に手を握ってあげた。 甘やかす様にまた頭を撫でるとうとうとと眠気が抜けていないからか船を漕ぎ出す。 「どうする?もうちょっと寝てる?」 「ねむ…い…け…んん?」 何か言おうとするカイを思わず抱き締めて、パジャマのズボンに手を滑り込ませる。 腰の辺りをゆっくりと撫で、尻の肉を弱い力で揉む。 ふにふにと柔らかい感触を楽しんでから、中指で孔の上にそっと指を置く。 指の感触だけでも孔の周りの肉が盛り上がり受け入れる為の気管になっていることがわかる。 カイが自覚していない頃からコツコツと開発をしていたのだから当然だ。 そんなことを尾首にも出さずカイの頭に頬擦りしながら中指で孔の上をトントン軽く叩くと身体が勝手に反応をし始めてヒクヒクと震えだす。 「カイ?」 「んあ?」 「しよっか?」 まだ寝ぼけているのか、俺のお誘いにカイは意味が分かって居ない様子で首を傾げた。 その仕草が最高に可愛くてまたぎゅっと抱き締める腕に力をこめる。 少し覚醒したのか、やっと意味を理解したのかは分からないが体温が少しあがった気がしたので俺は遠慮なくカイの中に指を埋めた。 何も滑りがないので最初は抵抗感があったが、ゆっくりと指を進めるにつれてカイの体温があがっている。 こんなちょっと無理矢理みたいな感じでもカイは感じてしまうのかと笑いそうになったがなんとか我慢した。 「カイ気持ちいい?」 「ちょっと…イタイ…かも?」 「なら、ローション使わなきゃね」 「あ、やだ!どっか行く…あ」 「えー!!私ローション取りに行くだけなのに、寂しいの??可愛すぎるんだけどぉ!!!」 中指がカイに埋まったところで確認してみたところ、やはり滑りが悪くて痛みがあるらしい。 流石に慣れた身体でも潤滑剤は必要だよなと思って指を抜いてローションを取りに行こうと起き上がろとしたのをカイが止めてきた。 自分の無意識の行動に一瞬動きを止めてしまったカイだが俺は嬉しさの余り大きな声が出てしまってまたカイを抱き締めて、今度はディープキスをする。 俺が舌を差し込んだところで、拙いながら俺の舌に自らの舌を絡ませてくるカイに俺はキュン死しそうになってしまった。 何だこの可愛すぎる生き物は。 暫くカイの拙い舌の動きを堪能してから口を離すとカイがはぁはぁと息を切らせている。 「そっか。ローション取りに行く間も離れたくないなら仕方がないな」 「え…しな」 「するよ?舐めて解すしかないよね」 俺が布団をはね除けると、カイは俺の言葉にしないと思ったのか明らかに残念そうな表情になったので俺はにこりと笑う。 向かい合っていたカイから手を離し、ごろりと反対側に向かせパジャマのズボンを引き下げた。 まろいお尻が丸見えになり、俺はカイの孔を起き上がって観察する。 そして、お尻に顔を近付けると孔に舌をのばす。 最初はちろちろと表面を舐めていたが、徐々に舌先を胎内に進め舌を上下に動かすとカイの腰がピクンピクンと震えだす。 「カイ足開いて」 「ん…」 「また指入れるね」 そろそろ頃合いかと思ってカイに足を開いてもらって、再び指を入れた。 唾液で多少は滑りがよくなったからか今度はすんなりと指が入っていく。 俺は少し身体を起こして今度は上半身に目を付けた。 片手でパジャマのボタンを外して上着をはだけると、案の定ぷっくりと乳首が主張している。 俺はわざとカイに見える様に舌を出して乳首に近付くと期待しているのか孔が俺の指を締め付けてきた。 チロリと舌先で乳首を舐めて、そのまま乳首に吸い付くと胎内が誘うようにうねうねとうごめいている。 「ちょっとずつ慣れてきてるね。力抜くの上手だよ」 「そこ…へん…」 「前にも教えたでしょ?カイの気持ちよくなるこのスイッチ何て言うんだっけ?」 「ぜ、ぜん…りっ!」 完全に俺を受け入れる為に身体が作り変わっているのに、はじめたばかりの様に褒めると少し嬉しそうに笑うのが健気で可愛らしい。 そんなカイの表情をもっと乱したくて前立腺を狙うとカイが泣きそうな顔になった。 俺はニヤニヤと笑いそうになるのを誤魔化しつつ優しいトーンになるように心がけながらカイに質問をしてみた。 答えさせる気など全くないので、指を2本に増やして指先で前立腺を摘まむ様に刺激してやると声も出ないほど感じている。 「ほら解剖学の試験に出るかもよ?カイの気持ちいいスイッチの名前は?」 「ぜん…ぜん…りちゅ…」 「こっちも気持ちよくなるのに?どっちがスイッチ?」 「にゅう…とっ!」 「どっちもなの?」 今度は押し込む様に前立腺を刺激しながら乳首も舐めて吸って噛ってやると、腹の中が小さく痙攣し始めた。 絶頂が近い事を察して、指を止めて唇でふにふにと乳首を刺激する。 「ありゃ。こっちもピンピンに反応してるけど?これは何て名前かな?」 「いん…け」 「違うでしょ?」 「え…」 指を引き抜いて今度はペニスをつんつんとつつくと、カイが何とか答えようと必死になっているのを見てついついいたずら心がわいてしまった。 多分陰茎って言いたかったのだろうが、俺はそれを遮った。 間違いじゃないが、折角なら別の事を言わせたい。 雰囲気作りだって大切だし、カイにそんな言葉を言わせてると思っただけでも興奮するじゃないか。 「カイのこれは“ちんちん”もしくは“クリトリス”かな?」 「なに…」 「本来は別物だけど、折衷案で“クリちんぽ”かな?あー。でもそれ言われると私が萎えちゃいそう」 「ふあぁぁぁ!!」 指先でペニスの先端に滲み出ているカウパーを亀頭に塗り拡げながら何て呼ばせようかと思案していたら、カイのペニスがぴくんぴくんと可愛く揺れるものだからついつい口に含んでやった。 “小遣い稼ぎ”で培ったテクでカイのペニスを舐めてやるとカイからは気持ち良さそうな声があがる。 カイの小さなペニスは口にすっぽりと収まってしまうので亀頭や括れなどを重点的に刺激してやると、腰がヘコヘコと可愛く動いている。 おねだりの腰コヘ最高に可愛いなと思いながらちゅぽっとペニスから口を離すとカイの目からブワッと涙が溢れた。 快楽の途中でその快楽を止められると苦痛なのだ。 「カイはどっちしたい?」 「どっち?」 「そう。入れるか、入れられるか?でも、お尻疼いてる?」 「どっちでもいい…きもちいいのやめない…でっ」 「ふふふ。トコロテンしちゃうなんて、すっかり淫乱ちゃんだなぁ」 ポロポロと涙を流すカイに俺はゆっくりと挿入してやる。 挿入しただけで出してしまったカイは驚いた顔で俺を見上げてきた。 そんなカイの髪を撫でながら腰を動かすと、絶頂したばかりの身体は緊張状態なので俺を痛い位に締め付けていている。 そんなことお構いなしに動くと下半身からぐちょぐちょぶぽっぶぼっと空気を含んだ厭らしい音がしてた。 「はぁ。結腸ぶち抜きてぇな」 「はっ、はぅ…ほまえ。ほまっ」 「うんうん。気持ちよかったね」 まだ覚醒時のカイには無茶はなるべくしないでおこうと思っているので、ペニスを全て埋め込んではないない。 寝ている時は潮吹きから結腸をぶち抜いての種付けなんてこともしていた手前、こんなちょっとの言葉攻めと前戯に毛が生えた位の焦らしプレイなんて物足りないのだ。 そんな事までされていたなど露知らず、カイが俺に甘えてくるのを撫でながら俺はカイの目蓋にキスしてやる。 「さぁ一緒にお風呂に入ってからご飯食べようね」 「うん」 風呂で身体を綺麗にしてから朝食兼昼食を食べた。 カイが風呂上がりなのとセックスに疲れてうとうとしているのを良いことに、カイの目の前で先程使ったコンドームから精液をサラダにかけてやった。 カイはそれをぼんやり眺めていたが、何をされたか理解してないのか躊躇なくもぐもぐと食べはじめる。 「ん?ドレッシング変えた?」 「そうだね。またカイの好きなニンジンのドレッシング取り寄せておくね」 「ん…」 やっと覚醒した頃にはサラダをほとんど食べた後だったので、ドレッシングの味が違うだけと思った様だった。 目が開いていても事柄を認識していないと、された事に気が付かないらしい。 食後は二人でぼんやりソファーで本を読んだり、テレビを見たり過ごしていたが夕方頃に飲み物を取りにキッチンへ行ってリビングに帰ってきたら、カイがお気に入りのペンギンのぬいぐるみの頭頂部を噛っていた。 どうせ朝もしたのに、夜もしたいのに誘ったら何て思われるかと考えてでも居るのだろう。 年齢を考えると本当は性欲が爆発している年齢なのだ。 だから、若い男しか居ない男子校でもビッグバンが起きてなんて話しはよくあることなので、そういった経験がなかったカイが今更下半身猿になるのは仕方がないのだ。 「カーイ。ペンギンさん食べたら腹壊すぞ」 「えぁっ!」 「そんな驚かなくても…」 お茶の入ったカップをローテーブルに置いてカイに声をかけるとぴょんとギャグみたいに真上に飛び上がった。 視線をさ迷わせているので、俺はイタズラ心で見なかった事にしてお茶を飲んだ。 カイの横に座ったのでさりげなく腰に手を回し、こっそり腹を撫でてやるとうるりとした目で俺を見上げてきたがあえて無視してやった。 結論から言うと、寝る準備をしていた俺の元にカイが恥ずかしそうにやってきて自分のパジャマの上着の裾をぎゅっと握りしめながら朝もしたけど、もっかいきもちいいのしたいと言われた暁にはカイを寝かさない勢いで抱いてさしあげた。 当然次の日カイは熱を出して授業を休んだが、俺は最高の気分で研修に出掛けたのだった。

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