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番外編 航くんの開発日記2

「とっても可愛らしいですね」 「な、何が可愛いんだよ!それに何だこの服は…全然布面積無いじゃないか!」 「そんな事言って素直に着たのは“若様”じゃないですかぁ」 「それは…お、お前が着ろって言うから…」 もじもじと腹の前で指を世話しなく動かしながら下を向いてしまった航くんに俺はわざとらしく小首を傾げた。 現在、航くんにはいわゆる逆バニーなる衣装を着せている。 忙しなく動かしている指の後ろにあるうっすらと筋肉のついた腹がハート型の黒のニプレスと際どい布面積のパンティーの間で霞んでしまっていた。 あのお腹にたっぷりと性を吐き出してやりたい欲にかられるが今は我慢だ。 それに、別に今回もこの衣装を着るように私は強要した訳ではない。 あくまでも私は“お願い”をしただけだ。 「あぁ…。そうでしたね。航くんは“ルールに縛られてないと保てない”んでしたね」 「いや…あの…」 私は航くんが見ても居ないがにこりと笑って腰を抱いてやった。 ちゅっとわざとリップ音を立てて頬にキスをしてやる。 航くんに逆バニーを着せたのには友人であり、元彼である誉の言葉が大きい。 先日ダブルデートをセッティングした時に、誉が航くんの弟であるカイくんがいろんな男にぐちゃぐちゃにされてるところを見てみたいと本人を眺めながらボソリとそれはそれは唐突に呟いた。 しかし、その発言のすぐ後に見てみたい気はするもののカイくんが他の男にされるのは想像だけでも許せないと頭抱えて悩み苦しみだしたので私はそれを面白く思いつつも誉はサイコパスなのかなともぼんやり思った。 しかし、言われてみればそれはそれで面白そうだと思ったので私は早速行動に起こしたのだった。 「さ、素顔を見られるのは恥ずかしいでしょうからウサギさんのマスクしましょうね」 「マスクって…これから誰か来るのか?」 「あれ?言ってませんでしたか?さっき受付もしたでしょ?」 私達が来ているのは所謂“発展場”と言われる場所だった。 誉の言葉を借りるなら、私も他の男にぐちゃぐちゃに溶かされ私以外の男から与えられる快楽に戸惑う航くんを見てみたくなってしまったのだった。 誉には言わなかったが、誉が望むのなら男を手配することなど容易い。 こんな一時の快楽を求めに来る人間が集まる“発展場”など今回の趣旨にはうってつけだろうと航くんを呼び出したのだ。 ここは有料で場所を提供してくれるが、ホテルと違って金さえ払えば好きに部屋を出入りできる。 本来は待合室みたいなところで相手を物色して気に入った相手が居ればその相手と部屋に雪崩れ込むのだが、今日は受付にお願いして私達が居る部屋へは人が自由に出入りできるようにしていた。 「最近研修でお互い忙しくてしていなかったせいで、航くん欲求不満でしょう?舞子ちゃんとも当然肉体関係なんてないでしょうし、ですから私が相手してもいいんですけど、折角なら体力が有り余ってるでしょうし沢山気持ちよくなってもらおうかなと思いましてね?」 「は?」 「ある意味“若様”への接待の一種ですね!私と散々セックスのした後にでも走り込みしに行くとか体力どうなってるんですか?これは動けなくなるまで気持ちよくなって貰いたいと当然思うでしょう!」 「いや…そんなことは…」 航くんはぱっと弾かれたように顔をあげて、私の事を信じられない物でも見るように驚いた顔で見る。 航くんは私としっぽりセックスすると思っていたみたいだが、こんないかにもな部屋を見てその考えに至るなんて何て可愛らしいのだろうか。 部屋の床には明らかにシミが所々にあり、布団も敷かれているが当然掛け布団なんて物はないし当然そういう目的に使われているのでシーツは新しい物に取り替えてあるとしても何となく湿気っている様にも見える。 こんな明らかにヤリ部屋で、何を期待していたのだろうか。 私はこれから部屋の端で見ず知らずの男達に犯されている航くんをじっくりと見る為にどかりと座った。 「お、オイ!俺はどうしたら…」 「そんなスケベな格好してる上に、お腹にバイブ仕込んでるんですからただ来た人に可愛がって貰えばいいじゃ…あ、どうも。どうぞ」 航くんはこれから何が起こるのか分からずオロオロとし始めたのでお腹の中に埋め込んだバイブを動かしてあげた。 すぐに部屋にモーター音が響きはじめたところで、人が入ってくる。 航くんの格好を見ても別に何とも思わないのか、ただ下を向いて恥ずかしそうにしている航くんを一別して上から下まで値踏みするように見てから何事もなく出ていってしまった。 「あらら。航くんの事好みじゃなかったんですかね?それともまだ準備できてないからかな?」 「じゅ、準備って何だよ」 「気持ちいいところからバイブが外れてるから余裕なんでしょ?こっちにお尻向けて?」 「な、何で俺が…」 「ほら!文句言いながらもお尻向けて来るんなら文句言わないの!」 私はわざとらしく大きくため息をつくと、膝立で航くんに近付く。 航くんは口では嫌々と言いつつも素直に私の方へお尻を向けて少し前屈みになる。 パンティーは後ろはただの紐になっているのでお尻には底にウサギの尻尾の様なファーがついたバイブがずっぷりと埋まってるのが丸見えだ。 私はそれの底の部分を掴んで少し傾ける様にすると、気持ちの良いところに当たったのか航くんの足がガクガクと震えだした。 リモコンで振動を強くするとくねくねとお尻を振りだす。 「次誰か来たら、お尻付き出しておねだりしたらどうですか?あ、オマケでお尻にエッチな落書きしちゃいます?」 「うっ…それは…」 「エッチな想像だけでパンティーからペニス出ちゃってますよ?」 ぐにぐにとバイブを手動で上下に動かしてやると、ペニスが布面積の小さなパンティーからはみ出してしまっている。 先端からはトロトロと透明な液体が溢れてきていて航くんの息が上がり始めたので、私はバイブから手を離して部屋の端に戻った。 航くんには落書きするかと言ってみたもののペンなんて持ってきている筈もないが、想像だけでできあがってくれたのならまぁいいかと思う。 すぐにまた人がやって来て、今度は航くんはお眼鏡に叶ったらしい。 「エッチな格好してるけど、君ゴム口でつけられる?」 「え、あの…」 「彼、何でもしますよ!」 見ず知らずの男は手に持っていたコンドームを航くんの前に差し出すと口でできるかと聞いてきた。 当然戸惑う航くんの代わりに私が返事をする。 男はコンドームの袋を破いて中身を取り出すと航くんに差し出す。 航くんは戸惑いつつ液溜まりの部分を咥えてこちらをチラチラと見るのでどうぞと手で示してやる。 相手を見て意を決したのかまだ半勃ちのペニスに顔を近付けコンドームを口で被せていく。 半分ほど口に収まったところで航くんが一旦止まって、鼻で息を吸うと根元まで一気に口に収まってしまった。 「すっげー。こんなディープスロートするやつ中々居ないよ?しかも、口でゴム被せるの嫌がる奴多いのにオニーサン相当淫乱?」 「むぐっ」 男が航くんの頭を不意に撫でた事で嘔吐反射が起こったのか肩がびくりと揺れる。 ゆっくりとペニスを口から引き抜くと唾液が糸を引いていた。 明らかにこの状況に興奮している航くんはハッハッと犬のように短い息を繰り返している。 男は航くんを後ろに向かせると動いてるバイブを引き抜いてそのまま遠慮なくペニスを押し込んだ。 その流れるような挿入に航くんは呆気なく絶頂する。 「お゛っ!あぁぁぁぁ」 「トコロテンまでするなんて、オニーサンヤバイね」 男は航くんが絶頂していようが関係なく動くので部屋には肌がぶつかるパンッパンッという乾いた音が響き、合間に接合部分からぐちゃぐちゃと水音がしている。 そうしている間にまた見知らぬ男が入ってきて航くんとのセックスを見始めた。 発展場はこういったセックスを他人に見せたい人も少なからず居るので見物客というのも居る。 しかし、長時間の見物は禁止されているところがほとんどなので看板にもその旨書かれていた。 今入ってきた男は最初の男に声をかけているので混ざるつもりの様だ。 手持ちぶさたなのか航くんのニプレスの上から乳首を弄っている。 そんな3人を眺めているとまた1人、また1人と人数が増えていく。 当然スッキリした人から抜けていくが、常時2人以上が航くんを取り囲んでいる。 「お゛っ!お゛っ!」 「航くん気持ち良かったですか?沢山相手してもらって良かったですね」 どれくらいの時間か分からないが、人が捌けて行ったので航くんに近付くと白目を向いてセックスの余韻で痙攣をしている。 発展場はセーフティセックスが基本なので中出しはご法度だ。 なので中出しはされていないが使用済みのコンドームが周りに散乱していたり、パンティーの紐に引っ掛けられたりしている。 孔は何人もの男を受け入れてぽっかりと開いてしまっているし、ニプレスもいつの間にか剥がされ乳首も唾液で濡れているし引き伸ばされたりと散々弄ばれたせいなのか心なしか腫れていた。 口の周りもフェラチオやイラマチオさせられたせいなのかてかてかと光っている。 「流石に発展場だとキスハメは見られませんでしたね」 「ぎゅっ!あ゛っ」 私は残念に思いながら航くんの乳首を思いっきりつねるとビクンと身体が跳ねてまた絶頂している。 触診を兼ねて孔に指を近付けただけでも絶頂をしたので、今日は楽しんでくれたみたいだ。 絶頂していることなどお構い無しに孔に指を入れてぐちゅぐちゅと動かせば痙攣がどんどん大きくなって深く絶頂したのか航くんの動きが止まる。 「ふふふ。今、重めの絶頂来ましたね?今日は満足してもらったみたいなので、また発展場来ましょうね?今度は夜の公衆トイレとかもいいですね?」 「ひっ…ひぎゅぅ」 「嬉しいですか?見た目は似てませんが、貴方は間違いなく如月家の“若様”なんですねぇ…」 私の声に軽く汁を飛ばした航くんにディープキスをしながら抱き上げてロッカーに向かう。 身体を震わせながらも期待に満ちた目をしていたので定期的に他の男に抱かれる航くんを見るのも楽しいかもしれないと思うのだった。

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