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第33話
快楽の波に揺られながらそう考えて、真那人はハタと思った。
周防に触れられるのが嬉しい。彼のことを強烈に意識している。彼のことが、好きだ……。
それが、真那人の気付いた感情だった。
『俺が、周防さんを?』
そうか。自分は周防のことが好きなのか。だから、周防が見合いの後に会いに来た時にも、目が離せなかったのかもしれない。あの時から、既に……。
周防は真那人のものを絶妙な手付きで弄り続け、先端をペロリと舐めた。
「ひゃっ」
思わず声が出る。
周防はニヤリと笑った。こんな意地悪そうな表情もカッコいいと思ってしまう。
「可愛い声だすね、お前は」
周防はヒクヒクと脈打つものを口に咥え、喉深くまで飲み込んだ。
「あっ、あぅ…」
周防の口の中にあるというだけで、もう頭の中はどうにかなりそうだ。こんなに感じてしまうのは、相手が周防だからだろうか。
周防は、咥えたものを口から出し入れしながら刺激してくる。真那人の先端からは淫らな蜜が溢れてくる。
真那人の体の熱は上昇し、中心は既にいきり立っている。もう、持たない。
周防の口淫に翻弄され、真那人は周防の頭に手をやり訴えた。
「すお、さん…も、ダメ…俺」
すると、周防は一瞬屹立から口を離した。
「え、もう出るのか?しょうがないな。じゃあ、出していいよ」
そう言って、また可愛がるような愛撫を継続した
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