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第36話
どれだけ続けただろうか。暫くすると周防は「もういいよ」と言い真那人の口からそれを抜いた。ものが出ていく時に口から垂れた液が、なんとも淫らだ。
続いて、真那人は後ろを向いて立たされた。
「いくよ」
周防は自分の腹に付きそうになっている自身を真那人の窄まりに当ててきた。
そのことに、真那人はいちいちギョッとしてしまう。
「周防さん?」
「何?」
「い、挿れる……の?」
「え、もちろん。大丈夫。力抜いて」
周防は言い終わると同時に、豊かな質量のものを真那人の中へと進めてきた。
「う……」
周防のものがこんなに大きいとは思わなかった。最初は苦痛だったが、どんどんと奥へと進むにつれて馴染んできた。
初めは圧迫感が凄かったが、段々とそれは悦び、気持ちよさに変換されていった。
それと同時に、自分の想いに気付いた相手と繋がれる嬉しさと、相手の気持ちが分からない辛さがせめぎ合う。
「はっ はっ」
ただただ周防に穿たれ続け、快感に打ち震える。
先程、周防はこういうことをしていたのかと聞いてきたが、ふと、周防はどうなんだろうと疑問に思った。
周防ほどの男なら、きっと過去には色々あったのだろう。そう考えると、胸の奥がチクリと傷んだ。
そして、自然と涙が真那人の頬を伝った。
様々な感情が心に渦巻き、それがかえって真那人を熱くさせる。
一度解き放つた欲望は、とっくに再度頭をもたげて欲望に耐えられず、涙を零していた。
そこは張り詰め、今にも爆発しそうだ。
すると、周防が真那人の屹立をギュっと握ってきた。
「あっ……やめ……」
今にも達してしまいそうだった。
「いいよ……イけよ。俺もそろそろヤバい」
周防は一層、律動の速度を速めた。息も上がってきているようだ。
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