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第37話

「あっ あぁっ……」  前は手で扱かれ、後ろからは穿たれ、真那人は周防とほぼ同時に果てた。 その後も、何度も体位を変えては周防に翻弄され続けた。  数日後、拓実に話があると言われ、悪い予感はしたものの軽く奈良と思い、カフェで会うことにした。 「んで、どうだったんすか?ヤッたんすか?周防さんと」  いきなりストレートに聞かれ、真那人は固まってしまった。 「お、おま…身も蓋もねぇな」 「いいじゃないっすか。まさか、何も無しってことはないっすよね?」  拓実は探るように見つめてきたので、真那人は反応に困りタジタジになる。  昔は奔放にやってきた真那人だが、こんな風に自分の色恋について聞かれたことはなかった。 だから、こういうことを話すのはあまりいい感じはしない。 「まぁ、それなりだよ。お前の想像に任せる」  肯定もしないが、否定もしなかった。 「ふーん?まぁ、いいっすよ。マジで言わなくてもいいっすから。でも、上手くいったんすよね?2人」  さも興味深々といった体で、拓実は身を乗り出さんばかりにして聞いてくる。 「いいや、別に何ともなってねぇよ。関係が変わったわけじゃねぇし」 「へ!?」  拓実は驚いた。てっきり、周防と真那人が付き合い出したのかと思ったらしい。 「俺も何も言ってねぇからな。てかお前、わざとバーに連れ出して先に抜けたんだろ。俺たちくっつけようとして」 「え、そうですけど」 「全く、お前は…」  真那人はため息を吐いてアイスコーヒーを飲んだ。

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