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26.湯けむりで目隠し 28
強烈な刺激に体をしならせながら震える手を伸ばして修平の黒髪をくしゃっと掴む。
「くぁ……あっ、ん……」
修平に喉の奥まで飲み込まれるかのようにして扱かれて、吸われて、吐精感が一気に爆発するようで悲鳴をあげた。
も、無理。イク…───。
しかしその刹那、修平は吐き出すことを阻止するかのように俺の根元をギュッと掴んだ。
「……な、…なんで……ッ…」
「……千秋はさ、無防備すぎるよ」
「はぁ? なに……」
何のことを言ってるのかと閉じそうになる瞼を開ければ、修平は少し悲しげな表情をしていた。
「僕のことが好きって言ってよ」
「そんな、わ、かって…んじゃ、ん……」
「言ってくれるまでイかせない」
修平は悲しそうな目をしながらも悪戯っぽく微笑み、更に俺の中をかき混ぜる。
「んんっ…──ぁっ、く……」
「僕は千秋が好きだよ」
「な、んで……んぁ…ッ……」
「早く言って。そうすればイカせてあげるから」
「しゅ、へ……」
後孔はグチュグチュと卑猥な水音を立てて羞恥心を煽る。
でもそれ以上に欲望のが勝っていてイきたくてたまらない。
でも、そんな自分がイきたいがために修平に好きって言うのってやっぱ嫌で。
好きだから、伝えるならそんな欲望関係なしに伝えたくて。
あーもう、わかんねぇ。
頭おかしくなりそうだ。
もうぐちゃぐちゃになって、何もかも投げ出したくなってしまう。
すると寂しそうな顔をしながら修平が言ったのだ。
「千秋はイきたくないの?」
もうマジで何なの!?
本当はやめてほしくなんかない。こんなギリギリの状況イきたいに決まってる。
でもなんかイきたいから言うなんて違う気がして、頭の中では理性と欲望が渦巻いていた。
「んぁ……ッ……修平」
「ん? 好きって言ってくれる?」
「違……ッく……」
好きっていうのは後で言う。
今は……。
そう思っていると急に修平が悲しそうな顔をしてズルリと後孔から指を抜いた。
突如、快感から解放された俺のそこは寂しげにヒクヒク収縮を続け、その喪失感に急激に熱が冷めていくような気がした。
「修平……」
「…………」
また誤解される……。
そう思ったけどさっきまで与えられていた快感に体がだるくて、修平の腕を引っ張るので精一杯だった。
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