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26.湯けむりで目隠し 32
肉壁を押し進め質量感が増す。
「んんっ……ッ…んっ……」
修平が中に入ってくる感覚に身体全体が痺れるみたいに堪らず息が切れた。
そして俺の先端は真っ赤になってひくつき、あまりに気持ちが良過ぎて声が出そうになるけど手で押さえて一生懸命に耐える。
そしてゆっくりと修平が腰を動かし始めると、修平が動くたびに湯が揺れてバシャバシャと足にぶつかった。
隣の大浴場には普通に人がいるのに、こんなところで盛っていることが背徳的というか、やってはいけないことをしてしまってるって思えば思うほどいつもより気持ちよくなってしまって堪らず自分の指を噛む。
修平は腰を打ちつけながら俺のモノを扱き、俺の体を少し起こすと何度も何度も俺の背中や首筋、項にキスを落としていった。
そのキスが「好きだ、好きだ」って言われているような気がして、一気に吐精感が増していく。同時に体の中に感じる脈が堪らなくて修平の腕にすがりついた。
「しゅ…へ……あっ、ン……俺もう……」
途切れ途切れに言うと優しく少し掠れた声が耳元で響いた。
「もうイキそうなの?」
口を押さえながら数回小刻みに頷くと修平はまた目を細める。
「かわいいね。声が漏れないようにキスしてあげる」
そう言って俺の顔を引き寄せ唇を塞ぐようにキスしながら、激しくズンズンと奥を突いてくる。
中への刺激だけでも気持ちいのに、キスされるともっと気持ちよくなってしまう。
口の中も体の奥も激しく愛されて、舌をを軽く吸われた瞬間、我慢なんて出来なかった。
「ふっ、ッ…んんんっ…───ッ」
流石に早すぎだろって思ったけど、呆気なく俺は1回目の欲をコンドームの中に吐き出してしまい、ビクッビクッと体が震えると同時に一気に体の力が抜けてしまって岩場に倒れこんでしまう。
身体には気持ちいい余韻が残っている。
どうしよう。やばいくらい気持ちいい。
すると修平が艶っぽく耳元で囁くように言った。
「いつもより千秋の中、締まるよ」
そう言って、イッたばかりなのに律動を再開されると吐き出したばかりのモノがまた勃ち上がってきてしまった。
「んっ…ふぁ……ッく……」
すると修平は一度自身を俺の中から引き抜くと、俺を岩に座らせて前から抱き寄せるようにして、腰をゆっくりと押し進めていく。
それと同時に長いキスをしてきた。激しく熱っぽく口腔内を犯しながら潜り込ませると、ぐちゅぐちゅと水音を響かせながら腰を前後に揺らした。
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