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26.湯けむりで目隠し 35
いつも以上に激しい腰つきは、俺の一番気持ちいいとこだけを狙い撃ちするかのように一点めがけて打ち付けられ、また目の前が真っ白になっていく。
反射的にしがみつくと深いキスが降ってきて、キスの合間には甘ったれた声しか出なくなっていた。
「修平……また、イ…く……」
そんな風に良いとこばかり攻められれば達するなって方が無理な話で。
「イッていいよ。僕もイクから」
「ンぁっ、……ん…ッんん…────!」
そして最奥を突かれ登り詰めると修平を締め付けながら欲を吐き出し、ガクガクっと震えながら修平の腕を掴んでいると、修平もまた俺の奥に吐き出したのがわかった。
────しばらくして、荒い息を整えながら修平がずるりとモノを抜き抜く。
先ほどまでキツいくらいに修平を締め付けていたそこは、急に質量感を失いヒクヒクと内壁を痙攣させていた。でも絶頂感が残る俺の体は、そんな僅かな刺激でもびくついてしまうくらい敏感になっていて、その余韻のまま、またキスすると本当に溶けてしまいそうなくらい気持ちいい。
「しゅうへー……なんか溶けそう」
「僕も溶けそう。千秋が可愛すぎて」
俺は修平が格好良すぎて溶けそうになってるというのに。
でもなんかそういうのバカっぽくて可笑しくて、2人してクスクス笑い合うとまた貪るように舌を絡めて抱きしめ合う。
本当によく飽きないよなーなんて思いながら角度を変えながら何度もキスをした。
飽きるとか考えたことねぇんだけど。
ゆっくり唇を放すとツーッと唾液が糸を引いた。
「体、冷えたんじゃない? もう一度温まろうか」
そう言って修平はすばやく使用済みのコンドームに手を伸ばした。
「ちなみに千秋。こういった使い方は本来のコンドームの正しい使い方じゃないからね?」
「え? ……なにが?」
まだ息が荒い俺は修平が自身のと俺のコンドームを外してくれてるのをぼーっと見ていた。
「続けて2回とか使っちゃだめってこと」
「それはお前だろ」
修平はにっこり笑うと、俺の使用済みコンドームを目の前に見せつける。
「こうやって千秋の出した量がわかるのもいいね。千秋、いっぱい出たねー」
本来の役目を果たさず、ただ俺の精液を溜めただけのコンドームを見せつけられると無性に恥ずかしくなってくる。
「う、うるせー、変態が!」
そんなこんなでバタバタとゴムを処理するとまた一緒に肩まで浸かって残りの時間いっぱいまで温まることにした。
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