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28.長いながい一日 22
なんか声だけで疼くというか、修平に触れて欲しくてたまらなくなる。
それに加えて、そんな目で見つめられたら我慢とか、出来なくなる。
「修平と……キス、したい」
小さく呟いて修平を見ると、修平は柔らかく目を細めた。
「僕も千秋とキスしたいよ」
修平が言い終わると同時に合わさった唇。
2、3度軽く啄むようなキスが落とされ、擽ったい。
そして、下唇を甘噛みされるとピリピリとした刺激が気持ちよくて、僅かに開いた隙間から修平の熱い舌が差し込まれた。
歯列をなぞり、上顎に舌が這うとゾクゾクして体が震える。そして感じやすい舌先を舐め回されながら吸って、根元から扱くようにされると思わず声が漏れた。
「……んっ…ぅ……」
「航くんにもそんな声聞かせたの?」
そんなことを言う修平に眉をひそめる。
「ば、ばかやろ。んなわけな…い」
とは言ったものの、相手が修平だと思い込んでたからそんな声出しちまったような気も、するようなしないような。
「…ッん……」
そんな事を考えていたら一気に激しさを増した舌先が俺の舌を捉えてねっとりと絡まり、吸って取り込まれた舌に歯をたて、さらに舐められた。
「ンッ……ッ」
そして舌が唾液の糸を引きながら一旦離れると、修平は真っ直ぐに俺を見てやや強い口調で言う。
「キスしながら他の男のこととか考えるなよ。僕が嫉妬深いのは知ってるだろう?」
「えっ、……うん」
他の男のこと考えるなって、お前が言い出したんだろ! って思うのに、その嫉妬を纏った表情が妙に男っぽく見えてドキッとしちまって、思わず素直に頷きつつ見とれてしまうとまた熱いキスが降ってきた。
「んっ……ン…ッ…」
修平の胸あたりのシャツを手繰り寄せるように掴むのが精一杯の、息継ぎもできないほどに激しいキスでクラクラしてしまう。
「…っん…ふ…ぅん…っ」
舐められ絡められ、時に舌を引っ張るように吸われ、扱きながらまた敏感になった先端をきゅっと噛まれる。修平は俺を抱き寄せて自分の腕の中に閉じ込めると、後頭部を抱いて更に深く口付けた。
「……ッん……ふ…っん…」
部屋にペチャペチャと水音が響いて、脳内まで修平に溶かされるみたいに熱い。
気持ちよくてたまらない。
息もつかせないキスにゾクゾクッとして、体が疼く。爪先が丸まって刺激されるたびにびくびく腰が跳ねてしまう。
修平に本気のディープキスなんかされて、俺の体が反応しないわけないという話で。
そして、それを修平が見逃すはずもなくて……。
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