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29.俺たちの約束 22

そしてそのまま向かい合って座るような体制のままぐっと修平のが奥まで入って思わず体を逸らしてしまうと、修平は抱きしめるようにして激しく下から突き上げてきた。 「あっ、しゅ……へぁ……ああぁ」 途端に喘ぎ声しか漏れなくなって、しがみつきながら無意識に修平の背中に爪を立ててしまう。 でも、思い詰めたように何を言い出すのかと思えばそんなことか。 そんなの俺だって……同じに決まってんだろ。 「そ、んな……一生…ッ…離れるつもり…んっ、ねぇし。そんな…お前が、ッ好き…なんだ、から……」 くぐもった声の合間にただ目を見て言えば、修平は目を細めて微笑んだんだ。 そして心底、嬉しそうな顔をしてまた俺のことを抱きしめた。 「千秋、好き。大好き……僕、今すごい幸せ」 そんなの俺だって一緒なのに。 ギュっと抱きしめる力を強めると、腰を突き上げじんじん痺れるくらい弱い部分を擦られて叫んでしまいそうなくらいの快感が襲ってくる。 それは今にも弾けそうで怖いくらいに。 「あっ、ああっ……奥…ッん」 「奥まで当たってる?」 コクコクと頷くと修平は満足そうに笑いながら、そのまま突き上げた。 「あっ、すげ……気持ち、い……あぁっ」 お互いの腹に自身が擦れて気持ちいいし、脳天まで揺さぶられるような突き上げは時折目の前がチカチカするような感覚に陥る。 そして修平とのキスがまた気持ち良すぎるんだ。 もう何度絡まるようにキスをしただろう。 多分、何回キスしても、何回好きだと伝えてもきっと足りない。 それくらいにお互いが好きで好きでたまらなくて貪るようにしながらも確かめ合って。 「修平……っ、もっとひっついて」 隙間なくピッタリと抱きしめあっても足りないくらい愛おしくて。 それくらい気持ちがでっかすぎるんだ。 「しゅ、…修平…ッん……」 激しくなった突き上げにたまらなくなって、しがみ付くようにしながら修平の首筋に自分の印をつけた。 すると修平が嬉しそうに俺のことをみる。 「僕もつけていい?」 頷くと修平も俺がつけたのと同じような位置に吸い付くようにして印をつけた。 「僕の千秋」 そうやって満足そうに笑う姿をみてると気恥ずかしくもなるけど、修平の首筋に顔を埋めながら。 「修平だって……俺の」 そう聞えないように呟いてみた。

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