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30.それは宝物 14
やばい。かなり体が疼く。
しょうがないよな。修平だもん。
妙に納得して、修平に跨り見下ろしながら俺は思ったんだ。
「修平……俺さ、今めちゃくちゃエロい気分かも」
「ん?」
「なんかさ、修平の体中にキスマークつけたくなった」
「いいよ。千秋だったらいくらでも付けて」
なんでこんなこと思ったんだろう。
あぁ、そっか実感したいのか。修平が俺のだってことを。
そんなことを思っていると修平にキスを落としていた。
すると修平が応えてくれて、深く舌が絡められて頭の芯からぼーっとするようなキス。
すげー好き。
でも、やられてばっかりじゃ嫌だから俺も修平の舌を吸えば修平が優しく笑った。
そして熱い唇から離れた俺の舌は肌を伝って首筋へ移動する。
少し緩められていたネクタイを抜き取って、シャツのボタンに手をかけ2つ、3つ開いていく。
すると俺があげたネックレスが顔を出した。
「お前さ、これいつも付けてくれてるよな」
ネックレスを指にかけて持ち上げると修平は柔らかく目を細めた。
「うん。千秋がくれたものだからね」
少し歪な三日月のモチーフは、こまめに修平が手入れをしてくれているお陰で今もピカピカだ。
そして俺のって意味のあるネックレスの近くにいくつか吸い付いて跡を残していく。
そうだ。キスマークを初めて付けられたのも、付けたのも修平だったっけ。
初めて付けたときは吸い過ぎてどす黒いキスマークになったけど、今は上手く付けられるようになったと思う。
そうやって鎖骨やら胸にも数カ所吸い付き満足そうに見下ろすと、修平も同じように微笑みながら俺のことを見ていた。
「千秋のって印、いっぱいついた?」
うんと頷きながら「もう少し付ける」というと、修平も嬉しそうに頷く。
そして残りのボタンを外しながらその肌に舌を這わせ、あらゆるところに跡を残して上半身をはだけさせると次はベルトに手をかけた。
そしてベルトを外してファスナーをおろせば、修平のモノが下着を押し上げているのがわかってまた嬉しくなる。
「修平、今までの感じた?」
「何、言ってんの? 千秋がやってるんだから感じるに決まってるじゃん」
その言葉に気をよくして、下着からその勃ちあがったモノを出すと、そのまま咥えこんだ。
「……ッ……」
その瞬間、修平の体がビクッと震えたのを感じまた嬉しくて、頭を上下に動かすと修平のモノが口の中で質量を増した気がした。
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