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1.偶然はいたずら 6

「彼女が僕のことが好きだと言った。でも、僕は興味がないと言っただけだ」 「マリエちゃんの告白を断ったのかよ!?」 「そうだけど、何か問題が?」 何が、何か問題が? だよ!! 問題だらけじゃねぇか‼︎ マリエちゃんに好かれてるだけでもムカつくのに、振っただと!? はぁ⁉︎ 「お前、何様だよ。どうしてマリエちゃんを振るんだ」 「興味がないんだからしょうがないじゃないか」 「でも、興味がなくてもあんな可愛い子から言われたら普通付き合うだろ?」 「なんだ? 柏木は僕が付き合ったほうが良かったのか?」 いや、それは嫌だけど。 マリエちゃんは俺のものになってほしいからこんなヤツの女になんてなってほしいわけねぇけど、泣かされるのも嫌なんだ。 そう思ってグルグル考えていると、気がついたら新藤は俺のすぐそばに立っていた。 「な、なんだよ」 「僕はね、好きな人以外とは付き合わない。それにあの子はタイプじゃないし」 「タイプじゃないってあんなに可愛いのに。お前って高望みなのか?」 すると、新藤は俺にゆっくりと近づいてきた。 「知りたい?」 「別に知りたかねぇよ」 なぜか、どんどん新藤が俺に近づいてくるから思わず後退りしてしまう。

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