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1.偶然はいたずら 12
「おい…、やめっ……ろって…んぁっ……」
精一杯、抵抗するものの、なんだよ、コレ……。
人の口の中ってこんなにも気持ちイイもんなのかよ。
もう勘弁してくれ。
初めての感覚に流されそうになる。
今まで女の子と付き合ったこともなかったら、キスも今日がはじめてだった俺はその先も未経験なわけで……。
モノを舐められるなんて、どうしてこれも初体験が男なんだ!?
「……んっ……ンあっ…───」
信じられないくらいに甘ったるい声をあげる俺。本当に最悪だ。
そんな俺を見上げる新藤と目が合った。
その妖艶とでもいうような眼差しに背筋がゾクゾクッとしてしまう。
「待てっ…て、んっ…───」
「こんなにビクビクしてるのにやめてもいいわけ?」
「ふざけ、んなっ……あっ…ンッ──」
クソッ、声が出ちまう……。
自分でするのよりも遥かに気持ちがいいその感触に体はどんどん敏感になっていく。
「体は正直なのにね。もうイキたいだろ?」
俺は一生懸命かぶりを振る。
すると新藤ゆるゆると俺のをしごきながら、にやりと笑った。
「嘘つきだね──」
そういうと新藤は俺の熱くなったモノを一気に喉の奥に突き刺したのだ。
舌の動きも、唇の動きも……。
口の締め付け具合も絶妙で、もう理性がもちそうにないと感じた。
憧れだったフェラをしてるのが可愛いマリエちゃんじゃないのに。
こんなヤツなのに。
大嫌いな新藤 修平なのに……。
……男にされているのに。
もう、無理……。
────イク。
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