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2.忘れさせてくれない 6
処理を終え、モノを閉まって壁にもたれながら考える。
俺は、いったいどうなってしまったのだろうか。
新藤の顔を思い浮かべてイってしまった……。
確かに、彼女いない暦=年齢だし……したがってあんなことをされたのも初めてだ。
だからといって新藤でイクとか、それがいつもよりめちゃくちゃ気持ちよかったとか……。
問題だらけなんだけど、どうなの? 俺。どうするの? 俺。
いやいやきっと、あんなことが初めてだったから体が過剰反応して気持ちいと勘違いしたのかもしれない。
女の子にされたら、あれの何倍も気持ちいいんだきっと。
そうに違いない!!
きっとそうだ。絶対そうだ。
俺だって女の子とやってみたら女の子のことしか思い浮かばなくなるはずだ!!
“1度比べてみたら?”
ふと、新藤の言った言葉が頭に浮かんだ。
……いやいや、比べるも何も相手がいねぇだろ。
プロに頼むか? ってプロだと基準がなぁ……それに、記念すべき女の子がプロの人ってどうよ。
はぁ……、マリエちゃ~ん、俺を助けて。
マリエちゃんが新藤の毒牙にかかったと思っていたけど、たちの悪い毒牙にかかっていたのは俺のほうだったのかもしれない。
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