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2.忘れさせてくれない 7

あれこれ考えていると授業の終わりを告げるチャイムが鳴ったので、何も解決してないが教室に戻ることにする。 教室に戻ると、すぐに内川が俺のもとにやって来た。 「お、帰ってきたな。なんか、さっきマリエちゃんがお前のことを訪ねてきたんだぞ。お前って振られたんじゃなかったっけ?」 「え、マジで!?」 「マジで。でもその後、新藤と喋ってたけどさ」 「マジかよ!」 俺はダッシュで廊下に出て辺りを見回してみる。 休み時間は始まったばかり、きっとまだ近くにいるはず……って、いたー!! つか、まだ新藤と一緒だし……。 でも今はそんな事気にしていられない! 「マ、マリエちゃん?」 「あ、柏木くん」 「なんか教室まで来てくれたって聞いたんだけど」 「……うん」 マリエちゃんが頷くと新藤は教室の方向に歩いていった。 ん? なんだ? 今度は邪魔しないのか? 珍しい事もあるものだと思っていたら、もじもじして俯いたマリエちゃんが上目使いで俺を見つめてきたんだ。 「あのね、柏木くん。この間は……ごめんね。付き合うとかまだわかんないんだけど、友達でいてほしいんだぁ」 一瞬、何のことを謝られているのかと思った。 「友達も何も、すでに友達じゃん」 「本当に? 断ったことで友達関係も壊れちゃうかと思ってたよ」 「そんなわけないじゃん。俺だってマリエちゃんと友達でいたいし」 「よかったぁ」 マリエちゃんは一度告白を断ったら友達でもいられなくなるタイプなんだろうか。 まぁ、普通は気まずいとは思うけどさ。 俺だって確かに、好きなのに友達とかって結構キツイっちゃキツイけど。 それにこれって嫌われてはいないってことだろ? 嫌われてさえなければ、彼氏になれるチャンスだってあると思うし、俺としては今は友達であったとしても繋がりは切りたくなかった。

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