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3.決戦は甘い賭け 3

──コブ付デート当日。 何はともあれ、俺は早起きしてデートに備える。 良い方に考えよう。ポジティブシンキングだ。 だってそうだろ? 今日、新藤より良いところを見せればマリエちゃんの心は俺に向かってくるはずなんだ。 今、俺がどのポジションにいようとも新藤さえ倒してしまえばこっちのものなのだ。 そのヒーローになるために、神様は俺に試練を与えたに違いない! そう思って今日はがんばるぜ、神様。 お気に入りの服を着て、待ち合わせ場所に向かう。 時計は約束の20分前をさしていた。 ちょっと早く着すぎたかな? でも、遅れるよりは良いよな。 そう思って待ち合わせの時計台下に行くと。 ゲっ……。 新藤がすでに到着していて、俺を見つけるとにっこり微笑んだ。 その笑みにもウンザリしたが、そこに行かないわけには行かず……渋々と近づいていく。 俺でも早いと思ったのに、こいつは何分前に着たんだよ。 「はえーよ」 俺が不機嫌そうに言うと、新藤はにっこり微笑んだまま俺の顔を覗き込んだ。 「千秋との初デートなのに遅れるわけないだろ?」 「はぁ? 俺とマリエちゃんとのデートでお前はコブだ!」 「つれないな。僕は千秋とデートできるって楽しみにしてきたのに」 「うるせぇ。それに顔が近けぇ! うぜー!」 思いつくだけの悪態をついた俺のことをクスクス笑っている新藤がムカツク。 身長が俺より10センチほど高い新藤は、悔しいが何でも着こなせてしまうのだろう。 こいつにジーンズを詰める気持ちがわかってたまるか! つか、屈むな! 覗き込むな!

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