36 / 622

3.決戦は甘い賭け 14

そうしていると、新藤の顔がどんどん近づいてきた。 「お、おい。待て……」 拒もうと思えば拒めたはず。 なのに……どうしてだ? 体がうまく動かねぇ。 そうしているうちに新藤の唇が俺の唇に重なった。 吸い付くように触れると、新藤の舌が俺の口をこじ開けるように入ってくる。 その舌はすぐに俺のを捕まえてねっとりと絡められた。 びくんと僅かに跳ねた腰を強く抱かれ、吸われた舌に歯を立てられると、根元から扱くようにされて。 「…………っ……ン……」 やべぇ、声漏れそう……。 反応したって言われないようにしなければ。 でも……。新藤のキスは柔らかくて、……ちょっと気持ちいい。 新藤の舌が口腔内を舐めまわし、絡まった舌が動くたびにクチュリクチュリと音がする。 そして、しばらくするとツーっと糸を引きながらお互いの唇が離れた。 ……もう、10秒経ったのか? 少しぼーっとしながら新藤の顔を見ると。 新藤はニヤッと笑いながら俺の中心部に触れた。 「なんで、勃ってるんだろうね?」

ともだちにシェアしよう!