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3.決戦は甘い賭け 14
そうしていると、新藤の顔がどんどん近づいてきた。
「お、おい。待て……」
拒もうと思えば拒めたはず。
なのに……どうしてだ? 体がうまく動かねぇ。
そうしているうちに新藤の唇が俺の唇に重なった。
吸い付くように触れると、新藤の舌が俺の口をこじ開けるように入ってくる。
その舌はすぐに俺のを捕まえてねっとりと絡められた。
びくんと僅かに跳ねた腰を強く抱かれ、吸われた舌に歯を立てられると、根元から扱くようにされて。
「…………っ……ン……」
やべぇ、声漏れそう……。
反応したって言われないようにしなければ。
でも……。新藤のキスは柔らかくて、……ちょっと気持ちいい。
新藤の舌が口腔内を舐めまわし、絡まった舌が動くたびにクチュリクチュリと音がする。
そして、しばらくするとツーっと糸を引きながらお互いの唇が離れた。
……もう、10秒経ったのか?
少しぼーっとしながら新藤の顔を見ると。
新藤はニヤッと笑いながら俺の中心部に触れた。
「なんで、勃ってるんだろうね?」
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